■イタリアでは風邪を引きにくい?
前回、イタリアと日本のカフェ文化の違いについてお話しましたが、今回はもう一つの発見をお話しします。
旅行などで時差の大きい国に行くと、帰ってきてから風邪を引いてしまうことはありませんか?
筆者もヨーロッパなどから帰ってくると、必ずその弱った免疫系を風邪菌に狙われます。
しかし、驚く事に先日のイタリア出張後は風邪を引きませんでした!
もちろん栄養や睡眠を十分に摂っていたなども考えられるのですが、イタリアには他のヨーロッパの国とはっきり違うことが一つあったのです。
それは何だったと思いますか?
■飲食店で必ず見かける「あるジュース」
イタリアと他のヨーロッパ(といっても全てに行った訳ではありませんが…)ではっきり違うことは、飲食店にありました。
それは、あるジュースの存在です。
初めて入った飲食店のメニュー(日本語版)をみたとき、
・オレンジジュース
・フルーツジュース
と、何故かオレンジだけ特別扱いされていることに疑問を持ちました。
試しに私がフルーツジュースを頼み、同僚がオレンジジュースを頼んでみたところ、私にはビンに入った市販のもの(日本で言うトロピカーナやミニッツメイドのようなもの)とコップが出され、同僚にはコップに入ったオレンジジュースが出てきました。
この時はその理由が分かりませんでしたが、とりあえず美味しく頂きました。
視覚情報で記憶を作るタイプの私は、その「オレンジジュース」を示すイタリア語の文字配列の形を何気なく覚えていたようで。
次のカフェ(日本語メニューなし)でも、その文字配列がメニューにあることに気づきました。
このメニューは、大抵の飲食店では普遍的に存在するものなのでしょうか。
何故みんなして、オレンジを特別扱いするのでしょうか。
イタリア人のオレンジ贔屓の謎を解き明かすべく、今度は私が注文してみました。
■イタリア名物「スプレムータ」
「スプレムータ、お願いします。」
オレンジジュースを示すイタリア語を正しいか否かも分からない発音で注文してみると、なんとお店の方、専用の機械でオレンジを絞り始めました!
そうして提供されるのは、絞りたてオレンジジュース。
そう、この「スプレムータ」というのは、絞りたてのオレンジジュースのことだったのです!
日本ではフレッシュジュースを扱っているお店は限られていると思いますが、イタリアでは「スプレムータ」として当たり前のようにソフトドリンクの仲間入りしているようなのです。
お値段も、他のドリンクより著しく高いということもないので、贅沢感が味わえますよ。
そして絞りたてなので、もちろんオレンジに含まれる栄養素もそのまま摂る事が出来ます。
「オレンジでビタミンCを補給すれば、風邪を予防できるかもしれない…!」
そう考えた私は、以後、事あるたびにスプレムータをオーダーし、見事風邪引くことなく今に至る事ができました。
めでたしめでたし(?)。
必ずしもスプレムータと風邪の相関はありませんが、イタリアに行かれる際はこのスプレムータの存在を覚えておくと、食事が偏ってきた時に役立つかもしれませんよ♪
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