今回、味博士さんの方から、「これはやり過ぎでは?」と思う食べ物の組み合わせを紹介してもらったので、
科学的に、そしてリアルに美味しいのかを検討したいと思います!
独断と偏見による実食レポアリです!
① 大福×とろろ昆布?!
みんな大好き和菓子、大福。
今回は、これにとろろ昆布を合わせるということなんですが…
一体どんな味なんでしょうか。
おいしさを数値化できる味覚センサーレオで計測すると以下のような結果になりました。
大福は甘味がガツンと強く、とろろ昆布は3.2という高い旨味成分を持っています。
昆布と掛け合わせることで、大福の甘み3.5から3.1に抑えられて、とろろ昆布による旨味がアップしています。甘さ控えめで昆布のうまみ成分も感じられる大福、といったところでしょうか。
では、実際に美味しさを確かめてみましょう。
今回はちょっと贅沢に、豆大福をご用意させていただきました。大がつくほど豆大福好きの私。もちっとしたお餅と、ゴロっと塩気のある豆の食感の面白さがたまらないんです。「このまま食べたい…!!!」「いやいや、私には、体を張ってとろろ昆布とのおいしさを証明しないといけない使命がある」そう言い聞かせて、必死に食欲を抑えました。
レシピはいたって簡単。大福にとろろ昆布をぐるっと巻くだけです。
見事までの変身。
【実食レポ】 88点!!!
とろろ昆布の塩気と、あんこの真っすぐな甘さのバランスが絶妙で、あと引く美味しさです!ん~たまらない!日本人の大好物、「甘じょっぱさ」が見事に再現されていて、商品化されていてもおかしくないレベルです。最初に、ホワッホワのとろろ昆布が口に入り、そのあとに大福のモチっとした食感があるのも、新しい発見でした。唯一の弱点は、とろろ昆布が全体的に繋がっていて、やや食べ辛いことですね。そこが-12点です。
見た目のインパクト ★★★★★ 思わず二度見。
美味しさ ★★★★☆
食感の面白さ ★★★★★
食べやすさ ★★☆☆☆ ラップを巻いて食べるのがおススメ
ちなみに、とろろ昆布を掛け合わせた和菓子は、「昆布おはぎ」や「磯餅」などがあり、地元住民のおやつとして長年愛されている懐かしの味なんだとか。あんこの引き立て役として、とろろ昆布は無限の可能性を秘めているようです。🌱
②きゅうり×○○クリーム???
夏野菜の代名詞、きゅうり。マヨネーズでいただくのも良し、味噌を付けるのも良し、酢の物にするも良し。まさに無敵のきゅうりですが、今回は驚きの相手とコラボしてもらいます。その相手とは…!
そう!
子どもに大人気のピーナッツクリームです。
本家のレシピは、ピーナッツバターになるので、味覚センサーではそちらの方の数値を活用しました。
味覚センサーレオによると、もともと正反対の味わいを持つ食材であることが判明。
きゅうりは2.6の強い酸味、一方のピーナッツバターは3.2のしっかりとした甘さがあります。
両者をコラボさせると、五つの味を表す五角形が、面白い形になりました。きゅうりの酸味、苦みがピーナッツバターの甘みによって抑えられ、マイルドな味わいになっています。驚きべきは、五味から総合的に導き出されるコクの数値が単体の時よりも上がっていることです。
いやいや、所詮理論上の話でしょ?って思った皆さん、私も同感します(笑)。きゅうり×ピーナッツクリーム。全く未知の世界ですよね。
こちらもレシピはいたってシンプル。食べやすい大きさにカットしたきゅうりにピーナッツクリーム(バター)をディップするだけです。
【実食レポ】 73点!!!
1口目…ん?なんだこれは。今までに食べたことのない味わい。
2口目…結構付けて大丈夫そうだ。子どもが好きそうな味だな。
3口目…結構甘くなってきた。ちょっと塩気が欲しいな。
という感じで、最初はその新しい味わいに驚きがありましたが、気付けば塩気を求めている自分がいました。そこで塩味をたすアレンジを試作。
【その1】 きゅうり×ピーナッツクリーム×醤油
意外にも、醤油の塩気はピーナッツクリームの甘さに負けてしまい、比率を変えても味がぼやけてしまいました。
【その2】 きゅうり×ピーナッツクリーム×味噌
ピーナッツクリームと味噌を1:1になるように混ぜ合わせたソースは、味噌をよりマイルドに仕上げた味わいで、コクが感じられました。もともと、きゅうり×味噌は合いますが、よりクリーミーな味わのピーナッツクリーム味噌はかなりやみつきになる美味しさでした!
美味しさ ★★★☆☆
子どもの人気度 ★★★★☆ ピーナッツクリーム大好きっ子は好きな味
将来性 ★★★★★ さらなるソースに進化するポテンシャル
お財布に優しい ★★★★☆
水分を多分に含んだきゅうりの瑞々しさには、少し塩気のあるディップソースが合うようです。
以上、「やりすぎ食べ合わせ伝説」と題してご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか。どれも、スーパーで手に入る食材なので、いつもの味に飽きたら、試して見てください!