■世界には、オドロキの牛乳がある!?
みなさんどのくらいのペースで牛乳を消費していますか?
日本の牛乳の賞味期限は、約1週間ですよね。
一人暮らしの方なんかは、「もう少し賞味期限長ければいいのに」と思われる方も多いのではないでしょうか?
しかし、国によっては、多少の家事無精さんでも賞味期限の切れた牛乳でお腹を壊す心配なく過ごせる国があります。
その国とは・・・
おフランス!
なんと驚くべきことに、フランスの牛乳の賞味期限は、約3ヶ月!
しかも、冷蔵庫に入れなくてオッケー!
こんな牛乳、本当にありえるのでしょうか!?
フランスのスーパーマーケットに行って牛乳売り場を調査してきました!!
■スーパーに潜入してみると…
洗剤のようなボトルがたくさん並んでいますが…
コレが、全部牛乳なんです!!!
日本のスーパーとはだいぶ様子が違いますよね。陳列もさながら…
全力で、常温保存!!
つ、強気すぎです・・・
冷蔵コーナーにも牛乳は置いてありますが、種類は少なく、値段は少しお高めになっています。
冷蔵する方がマイノリティなこの世界…!
あと、紙パックはいずこへ…
そして、気になる賞味期限を確認!!
噂通り、約三ヶ月後の日付が記載されていました!恐るべしフランス…!
■日本とフランスの違いはここにアリ!
フランスの異文化力の高さにすっかり圧倒されてしまいましたが、何故、賞味期限や保存方法にこんなにも差があるのでしょうか?
それは、日仏の一般的な牛乳の殺菌方法に違いがあるからなのです。
日本は加熱殺菌をするため、冷蔵保存の牛乳となります。
一方、フランスでは超高温の瞬間殺菌を行うため、常温で長期保存の牛乳となります。
紙パックではなく独特のボトルなのも、微生物の繁殖を抑えるためなのです。
ちなみに、ボトルの色にはちゃんと意味があるのですよ。
フランスでは牛乳が、乳脂肪分の割合で3種類に分かれていて、容器の蓋が色分けされています。
赤色が全脂乳( Lait entier )、青色が低脂肪乳( Lait demi-écrémé )、緑色が脱脂乳(Lait écrémé)です。
種類を間違えることがなさそうで良いですね!
■ で、その牛乳、美味しいの?
さて、最後に気になるお味のお話です!
今回は、フランスの大半の家庭で飲まれている、青色の蓋の低脂肪乳を飲んでみました!
まず、牛乳だけで、ゴクリ・・・
日本の牛乳よりもコクが少なく、さらっとしていて全体的に味が薄めに感じられました!
これは是非味覚センサーで測定してみたいものです!
次に、コーヒーに入れて飲んでみました。
日本の牛乳を入れるより、味がまろやかで飲みやすく、美味しかったです!
私たち日本人にとっては、牛乳単体で飲むより、コーヒーに入れて飲む方がおすすめかもしれません!
今回は、フランスの牛乳事情についてお伝えしましたが、いかがでしたか?
フランスに行った際には、ぜひチャレンジしてみてくださいね♪
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