オムライスやパンケーキなど、ふわっとした食感の食べ物には一定の人気があります。
一昔前は、オムライスといえば良く火の通った卵がのっておりました。
「ふわとろ」が主流になったのはごく最近のことですね。
でも、実は江戸時代にも「ふわとろ」が存在したようなんです。
今日は江戸時代まで遡って、確認してみましょう!
江戸時代には様々な料理がありましたが、なんとダイレクトにふわふわしているものがあるのです!
今回は2つご紹介致します。
1)ふわふわ豆腐
今にも頭が真っ白になりそうなネーミングですが、1782年に出版された豆腐料理本『豆腐百珍』にも載っているれっきとした料理名です。
こちらは、すりつぶした豆腐に等量の溶き卵を混ぜ合わせてふわふわにさせ、そこに醤油や塩を加えた出汁を煮立ててかけたものです。
簡単なおかずの一つとして今でも重宝しそうですよね♪
2)たまごふわふわ
こちらはもはや、名詞ですらありません。今ならきっと「たまふわ食べたい!」と略されてしまう事でしょう。
しかし、こちらは「最古の卵料理」とも言われている、江戸の食文化を豊かにした名物料理なのです!
この「たまふわ」は、熱した出汁の中に溶いた卵を流し入れて小一時間蒸らしたもの。
一見茶碗蒸しに近い味をしていそうですが、食感はスフレのようだそうです。美味しそう…!
このように、江戸時代には人はすでにふわふわの虜でした。
卵を使ってふわふわに仕上げるというのも、今に始まった事ではなかったのですね!
*和食の特徴はこの一言で言い表せる!
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