▪︎「ミント色」の正体とは!?
チョコミントをはじめとして、ミント味は夏に人気の高まる味です。
味が爽快なのはもちろんのこと、そのミントブルーの色合いも涼しさを与えてくれますね。
しかし、あなたはご存知ですか?
この爽やかなミントブルー色が、何を材料にして着色されているのかを。
▪︎ミント色をつくる”スゴイ生物”
絵の具において、緑が青と黄色を混ぜて作られるように、このミントブルーも青と黄色で着色されています。
たくさんの青に少々の黄色を混ぜるイメージです。
このうち、黄色は、ベニバナという黄色いお花からとった色素を使っています。
一方、青色はといいますと・・・
こんなコイルのような形の生物から色素を取っています。
その名も、「スピルリナ」!
昆虫?いえ、こちらは「藻類(そうるい)」と分類される微生物です。0.3-0.5mmくらいの極小サイズです。
植物プランクトンの一種でもあり、水の中で光合成を行っています。
昔生物の授業で習ったであろう、「ミドリムシ」や「アオミドロ」の仲間とも言えますね。
スピルリナのからだの半分以上は、青色色素を持つ成分からできており、ミント色の青色はここから抽出されているのでした。
このスピルリナ、実はスゴイ特徴を持っているのですよ。
▪︎スピルリナはネット回線を速くする!?
近年、このコイル状のスピルリナを、電子機器の部品として用いる研究が進められています。
もしこれが実用化されると、たとえばインターネットへのつながりがもっと良くなるかもしれないのです!
どういうことかと言いますと、スピルリナぐらい小さなコイルは、高い周波数の電磁波を吸収できるらしいのです。
携帯電話で見られる「3G」や「LET」といったネット回線は、電磁派の特定の周波数を利用しています。
使える周波数の帯域が多いほど、ネットは繋がりやすくなります。
もしスピルリナの素材が携帯電話に使われるようになれば、高い周波数の電磁波をネット回線の一部に組み込めるようになり、より繋がりやすいネット回線ができるかもしれません。
形はヘンテコですが、スピルリナちゃんはなかなかスゴそうです。
ミント味を愛するみなさん、これからミント味を食べるときは、このスピルリナちゃんのことを思い出してあげてください♪
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