食×科学

柿の葉茶で血糖値の上昇が抑えられる!?

湯のみ

患者数1000万人とも言われる生活習慣病の糖尿病[*1]。身近な疾患であり、血糖値が気になっている人も多くいるのではないでしょうか。

糖尿病は薬の服用だけでなく、生活習慣の改善も必要となる疾患。予防でも改善でも運動やベジファーストなどを心掛けなければなりません。

そんな方におすすめしたいのが柿の葉茶です。

柿の葉茶に認められているα-アミラーゼ活性阻害作用

柿の葉茶とはその名の通り、天日干しなどの処理をした柿の木の葉を煎じたお茶です。ビタミンCの含有量が多いことから[*2]風邪予防などの目的で引用されている方もいらっしゃるかもしれません。

そしてこの柿の葉茶、生活習慣病の一種である糖尿病の改善効果が期待できるかもしれないんです。

その理由は、柿の葉にα-アミラーゼ活性阻害作用があるから。α-アミラーゼは、デンプンを麦芽糖とブドウ糖に分解する働きを持っています。このα-アミラーゼの活性を減少させれば、後の血糖値の上昇も抑えられるというわけです。

そして、柿の葉茶浸出液中のカテキンやタンニンがα-アミラーゼと結合することで、その活性が抑制されると考えられています[*3]。

血糖値抑制効果を期待するなら浸出時間を長めに

実際、柿の葉茶を飲むと血糖値上昇が抑制されるという実験結果があります[*3]。

被験者は健常者6名。朝9時の空腹時血糖値を測定した後、米飯150 gと柿の葉茶を濃縮した飲料を300 mlを摂取しました。その後、血糖値を一定間隔で測ったところ、食後15分の血糖値の上昇が有意に抑制されていたんです。

また、研究によると、柿の葉茶の浸出時間が長ければ長いほどα-アミラーゼ活性阻害率も高くなることがわかっています[※3]。浸出時間が1分の場合は33%、3分では44%、5分では53%、10分では65%となっています。

長時間煮出すと、ビタミンCは失われてしまうかもしれません。しかし、血糖値抑制効果を期待するなら、浸出時間を長めにしたほうが良さそうですね。

血糖値が気になる方、ぜひ柿の葉茶を試してみてくださいね!

参考:
*1:一般社団法人日本生活習慣病予防協会「生活習慣病の調査・統計「生活習慣病」」
*2 加熱がカキ葉粉末のビタミンC含量に及ぼす影響 島根県立大学短期大学部松江キャンパス研究紀要 Vol. 56 63 ~ 66(2017)
*3:新海シズ、竹山恵美子、福島正子「〔研究ノート〕柿の葉茶浸出液のヒト飲用試験による食後の血糖上昇抑制効果」學苑, 866, 42-46, 2012-12-01

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