コーヒーを飲む習慣を突然やめると頭痛に悩まされる可能性アリ

コーヒーを飲む習慣を突然やめると頭痛に悩まされる可能性アリ

コーヒー

コーヒーを朝飲むのが習慣になっている方も多いでしょう。この習慣がある人が、コーヒーの摂取を中断すると頭痛に悩まされる可能性がある……という研究を発表したのはオーストラリアのモナシュ大学薬学部です。

イギリスのサイト『The Conversation』にてモナシュ大学のマーリン・トーマス教授が語ったのは、カフェインが脳に及ぼす効能と、依存性についての最新研究でした。

アデノシン受容体とカフェインの関係

カフェインは、興奮剤です。それが脳に到達すると同時に、脳の活動を鈍らせる作用のある「アデノシン受容体」をブロックしてくれます。

アデノシン受容体がカフェインによってブロックされることで、脳内に活力と集中力がわき、幸福感を感じるのだそうです。運転や仕事・勉強においても、カフェインに効力があるといわれているというのはこうした理由によります。

しかし、そのカフェインにはデメリットもあります。

通常の摂取量を得られないと体が不調に…

コーヒーを飲んだとしても、普段摂取しているカフェインの量に足りない場合、その量に慣らされている脳は覚醒してくれません。その結果、私たちは疲労感を感じたり、不機嫌になったりするのです。

こうした症状を改善するために、人間はまたカフェインを摂取することになります。この症状を、「離脱(withdrawal)」と呼びます。

これが、カフェインの中毒性です。研究では、1日1杯のコーヒーしか飲まない人でも、摂取を突然中断すれば起こりうる症状であるとしています。また、コーヒーを飲む習慣がなかった人も、3日間続けてコーヒーを飲むとそれは立派な「習慣」となるのだそうです。

とはいえ、モナシュ大学の研究チームは、カフェインの摂取を中断することで起こる「離脱」の症状は、せいぜい1日か2日、長引いても1週間だと報告していますからご安心を。

カフェインの離脱症状の定番「頭痛」

カフェインが不足することで起こる体の不調の最も一般的な症状が、「頭痛」です。

シドニー大学では、カフェインの離脱症状による頭痛の改善について別に実験を行いました。カフェインの摂取を突然やめたり、摂取量が通常より少ない場合に起こる頭痛は、コーヒーか紅茶を一杯飲めば治るのだそうです。通常の量の1/4でも頭痛の改善が見られたそう。

さらには、プラセボとして使用したデカフェでも効果充分だったそうです。しかし、カフェインの代わりになにかを食べてストレスを抑えようとしても、頭痛はおさまりませんでした。

鎮痛作用もあるカフェイン

研究を率いたマーリン・トーマス教授によれは、アスピリンやアセトアミノフェンなどの薬剤で収まる単純な痛みであれば、カフェインを通常の2倍から3倍摂取することで鎮痛剤となり得るそうです。

カフェインによってブロックされるアデノシン受容体が、頭痛をはじめとする痛みの発症に関連があることも、研究では明らかになりました。

成人の90%以上が、コーヒーや紅茶などから、なんらかの形でカフェインを摂取しているのだそうです。日常的な飲み物でありながら、発見が続くコーヒーやお茶類。こうした最新の研究によって、「痛み」との上手な付き合い方ができるようになっていくかもしれませんね。

参考:
successivo 3,5mila Senza caffè al mattino? Se saltate la solita dose rischiate il mal di testa
Health Check: why do I get a headache when I haven’t had my coffee?

関連記事:
朝イチのコーヒーは意味がない!?学者が示す「コーヒーを飲む適切な時間」
コーヒーで痩せる?カフェインがダイエットに及ぼす影響
硬水・軟水でコーヒーの味は本当に変わるのかを可視化してみた!

食×科学カテゴリの最新記事