「コク」を出すのは実は簡単!おすすめのコク増しレシピ3選

料理にコクを出す……というと、長時間煮込んだり、様々な具材を入れたり「手間がかかる」というイメージがあるかもしれません。しかし、「味覚」を中心に考えると、コクを出すことは意外と簡単にできるんです。

「コク」とは一言で言ってしまうと「味の総和」のこと。食べ物の味覚は「甘味」「旨味」「苦味」「塩味」「酸味」という5つの味覚で構成されおり、これを「基本5味」といいます。この基本5味がバランスよく含まれていると、コクが感じられます。

味覚センサーレオで味覚を分析すると、“足りない味覚”をプラスすることでコクの数値が上昇するのがわかります。

今回は、おすすめの「チョイ足しレシピ」3選と、その結果から考える「簡単なコクの出し方」についてご紹介します。

1. 麻婆豆腐+イチゴジャム

旨味にピリッとした辛さが特徴の麻婆豆腐。コクが増すことでその味わい深さもアップします。とろみをつけたものなら尚更、コクがあると嬉しいですよね。おすすめのチョイ足し食材はズバリ、「イチゴジャム」です。

麻婆豆腐は旨味と塩味が強いので、もともとある甘味と酸味を強めさえすればコクはぐんと高くなります。味わい深くなるほか、甘辛になって美味しいですよ。

2. 餃子+コーヒーゼリー

餃子のタネに入れる食材は自由度が高いですが、固形の食材をたくさん入れることはできません。そんなときにぴったりのチョイ足し食材がコーヒーゼリー。

餃子も旨味と塩味が強い食べ物。麻婆豆腐の場合は辛さが特徴的なので甘味をプラスしましたが、一般的に旨味・塩味が強いものには「苦味」をプラスすることでコクが増します。

3. ラーメン×お茶

インスタントラーメンやカップラーメンにコクを出すというのはなかなか考えづらいかもしれませんが、実はお湯をお茶に変えるだけで簡単にコクをアップさせることができます。

これも先ほどの餃子と同様、「旨味と塩味の強いものには苦味を足す」というセオリーですね。濃すぎるとさすがにお茶の味がしてしまいますが、普段飲んでいるくらいの濃度のお茶であれば、ラーメンの味とも自然に混ざってくれますよ。

 

料理を味見すると、「何か足りないな」と思うことがあります。それが「塩味」や「甘味」であればすぐ正解に行き着くのですが、「コクが足りない」場合、足りないものがわからずなんだか気持ち悪い……となってしまうことも。

そんなとき、唐辛子系の辛さのある食べ物には甘味・酸味のあるものを、塩味と旨味が強い食べ物には苦味をプラスしてみてください。一気に味わい深くなるかもしれませんよ。

関連記事:
料理の「コク」って何?コクは数値化できる!
スーパーのパック寿司が「お店の味」になる裏ワザを味覚センサーで検証!
黄金比に匹敵!?餃子のタレ「酢コショウ」を味覚センサーで検証

食×科学カテゴリの最新記事