パワーアップした「ゆで卵シミュレーター」で、理想のゆで卵を作ろう!

■もう、ゆで卵で失敗しない!?

ゆで卵は、ゆで時間の微妙な違いによって、味や固さに変化が出ます。あなたも「黄身は半生がベスト」「白身も黄身も固いほうが好き」というように、ゆで卵へのこだわりをお持ちのことかと思います。しかし、ちょっとしたミスによって、理想通りのゆで卵が出来上がらないこともしばしばあるでしょう。

そこで今回は、理想のゆで卵を作るのに役立つ「ゆで卵シミュレーター」をご紹介します!これがあれば、ゆで卵作りにはもう失敗しないかもしれませんよ!


■ゆで卵シミュレーターとは

ゆで卵シミュレーターとは、データサイエンティストの吉田龍巨さんが作成したもので、卵の大きさと初期温度、標高を入力することで、ゆで時間に対する黄身の固まり具合が分かる優れものです。卵を”球”と見立てて熱の伝わり方を計算し、卵黄や卵白に含まれるタンパク質が固まっていく(変性する)様子をシミュレーションしています。今年の7月に初公開され、多くのメディアで反響を呼んだ注目のシミュレーターです!

このシミュレーション結果を見れば、理想のゆで卵を作るためのゆで時間が分かっちゃいます!

◎吉田龍巨(たつお)さん
89年生まれ。東京大学卒工学修士、専門は数理シミュレーション。 企業でデータ分析をやりつつ、10年来の趣味として自己流でフードサイエンスの研究を行っている。料理スタイルは温度計4つを駆使した神経質タイプ。研究詳細は、ホームページ(自己流フードサイエンス:http://www.food-scientist.com/ja/)に掲載中。TwitterFacebookでも活動中。

科学と料理といえば!味博士の研究所には、味覚センサー「レオ」という科学の力で味覚の強さが分かる強力な武器があります。これは、同じく科学を使った料理の研究をされている吉田さんとコラボレーションするしかありません!

ということで、味覚センサー「レオ」を使って、このゆで卵シミュレーターをさらにパワーアップさせてみました!

■旨味もシミュレーションできるようになった

味覚センサー「レオ」は、食べ物の基本5味である甘味・旨味・塩味・酸味・苦味を客観的な数値で表すことができるセンサーです。ゆで卵の味覚において、ゆで時間で影響が出るのは、旨味です。そこで、各ゆで時間における卵の旨味を味覚センサーで測定してデータを集め、ゆで時間と黄身の固まり具合に加えて、”旨味の強さ”もわかるようにいたしました!

■ゆですぎるポイントは20分と21分の間!?

ちなみに、このシミュレーションを作る際に、ゆで時間と旨味の強さの関係を調べてみたところ面白いことがわかりました。

こちらのグラフにあるように、黄身平均の温度が80度(=黄身がしっかり固まる温度)を超えるゆで時間18分頃から旨味の急激な減少が始まります。また、吉田さんがマニアックに「微分値」(減り具合)を計算したところ、19分と20分の間の減り具合が最も大きいこともわかりました。ゆで卵をゆでているのを忘れてうっかり20分以上ゆでてしまうと、ゆで卵の美味しさが減ってしまうので注意です!

ゆで卵シミュレーターはこちらのページにて使うことができますよ。ぜひ、ゆで卵シミュレーターを使って、理想のゆで卵を作ってみてください♪

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