■牛乳とご飯は相性が悪い?
給食で一緒に出てきた牛乳とご飯。
しかし、この2つは相性が良くないという意見もあり、給食で牛乳を出さなくなった地域もあるほどです。
牛乳とご飯は本当に相性がよくないのでしょうか。
食べ物の味覚を数値で表せる味覚センサー「レオ」を用いて調べてみましょう!
■相性の良さは「味の違い」にある
味覚センサー「レオ」で味覚を分析することで、食べ物の「相性度」も数値で表すことができます。(相性度の説明はこちらをご覧ください♪)
レオを使ってご飯、牛乳、比較対象として緑茶の味覚をそれぞれ分析し、相性度を出した結果はこのようになりました。
80点を切ると美味しいとは言えない組み合わせになりますので、97点の緑茶はお米との相性が良く、73点の牛乳は相性が悪いと言えます。
なぜ牛乳とご飯が相性がよくないのでしょうか。
それは味覚が似ているからです。
牛乳とご飯の結果を比べてみると、どちらも甘味が強い味覚となっています。
一方お茶は苦味と旨味が強く、ご飯とは異なる味覚を持っています。
人間は異なる栄養素・味を1回の食事で摂取するようになっているので、似た味を合わせる理由がないのです。たとえば、コーヒー(苦味)とケーキ(甘味)、お酒(酸味・苦味)とおつまみ(塩味・旨味)といった具合に。常に異なる味を組み合わせるのがおいしく味わうコツなのです。
*関連記事
【おもしろ】保存は常温、賞味期限は○ヶ月!?フランスの牛乳事情
味覚の話題なら味博士にお任せ!
FacebookとTwitterもぜひチェックしてください♪
※ 当ブログでは、味覚に関する企画を募集しております。
味博士に聞いてみたい味覚の謎、気になるおいしい食べ合わせなど何でも結構です。
ご気軽に問い合わせフォームまたはコメント欄にご意見をお寄せ下さいませ。
味覚に関する詳細は拙著をご覧ください。
【日本人の味覚は世界一 (廣済堂新書 36) [新書]】
■鈴木 隆一 (著)
■廣済堂新書
■税込¥ 691