納豆を食べる時、何回かき混ぜますか?あまりかき混ぜない納豆が好きな人、十分にかき混ぜてから食べたい人、好みは色々あると思います。
では、もっとも「美味しい」と言えるかき混ぜ回数は何回なのでしょうか。早々に結論を書いてしまいますが、ベストは「400回」です。
今回はなぜ400回混ぜた納豆が一番美味しいのか、混ぜる回数によってどのように味が変わるのかをご紹介します。
納豆を400回かき混ぜると何が起こるのか
納豆の味覚を計測するにあたり、当社の味覚センサー「レオ」を使用します。レオは、ヒトが味覚を感じる仕組みを再現した人工知能搭載の味覚センサー。精度が高いのがイイところです。
このレオで、納豆をかき混ぜる回数ごとの「旨味」を分析。結果をグラフにすると、こうなります。
旨味の数値がピークを迎えるかき混ぜ回数、それが「400回」なんです!
また、1000回混ぜた際の旨味は400回と比べてほとんど変わりません。「混ぜれば混ぜるほど美味しい」というわけでもないので、頑張るのは400回までで大丈夫でしょう。
400回混ぜたくない人のために
400回、時間にすると3分くらいでしょうか。据え膳(本来の意味)のタイミングで実行するとなると、やっぱり少しめんどくさいと感じる方もいらっしゃるかもしれません。
そんな方のために役に立つ情報を書いておきますと、400回の旨味の数値を基準にして遡り、0.2ポイント以上の有意差(約95%の人がわかるであろう数値)が発生する回数は150回です。
200回混ぜれば、400回と0.1ポイントの差。ここまでくると約60%の人が判別できるだろう、といったくらいの差まで縮まっています。なので、200回でも及第点と言えるのではないでしょうか。
旨味以外はどう変わる?
旨味以外の味覚はどのように変わっているのでしょうか。基本5味(甘味・旨味・苦味・酸味・塩味)のチャート図を見てみましょう。
細かく区切ると変化がわかりづらいので、0回と400回のものを並べます。
有意差があるのは旨味のみですが、甘味もわずかながら上がっているので、まろやかな味わいになっているはずです。ここまで混ぜるとネバネバの口当たりや食感のほうに気をとられがちですが、ぜひ味覚にも着目してくださいね。
ちなみに400回かき混ぜるまでに、納豆はこのような変化を遂げます。
400回を数えるのは大変だと思いますので、目安として使ってみてください。上の写真くらいネバネバが主張してくればOKです。
ちなみに今回の結果の納豆はタレなしの状態です。タレを入れるタイミングについては、次回の検証にてご紹介したいと思います。乞うご期待!
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