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ほうれん草と小松菜、どう違う?味覚センサーで可視化

ほうれん草と小松菜、どう違う?味覚センサーで可視化

ほうれん草と小松菜といえば、2つが並んでいたときについつい間違えてしまう野菜の代表格ではないでしょうか。パッケージに大きく「ホウレンソウ」「こまつな」などと記載があるので間違える心配はないのですが、素のままの状態では「あれ…?これはどっちだ…?」と悩むことは想像に難くないですね。

使う料理や調理法の違いはあるものの、同じ青菜でもあることからいまいち差別化できないこの2つ。味はどう違うのでしょうか。味覚センサーで味の違いを可視化した他、栄養についても考えてみました。

ほうれん草と小松菜の味の違い

早速、ヒトが味を感じる仕組みを模した人工知能、味覚センサーレオでほうれん草と小松菜の味を測ってみました。まずは基本5味(甘味・旨味・苦味・酸味・塩味)のチャートです。

ほうれん草も小松菜も、ぱっと見は似た感じの味のバランス。

有意差があるのは甘味、苦味、旨味。どれもほうれん草のほうが強いという結果です。甘味は約60%の人がわかる程度、苦味と旨味は90%以上の人がわかる程度の差となりました。塩味、酸味に関してはほぼ同じくらいの強さです。

コクの比較でも、90%以上の人がわかるほどの有意差で、ほうれん草のほうが高い数値に。ほうれん草のほうが味が強く、コクもあるんですね。使用する料理によっても異なりますが、上記の結果単体で見ると、「ほうれん草のほうが美味しい」と言えるかもしれません。

栄養についても考えてみた

栄養素については、抗酸化作用が期待でき美肌に良いとされるβ-カロテン、妊娠中の女性に推奨され鉄分とともに貧血対策として知られる葉酸、便秘解消効果が望める食物繊維については、ほうれん草に軍配が上がります。しかしカルシウム、鉄分、ビタミンCといった栄養素の含有量は小松菜のほうが上(※)。

「栄養価が高い」ともてはやされる機会はほうれん草のほうが多いイメージですが、小松菜も負けていないんです。

最近は品種改良でその必要がないものも出ていますが、基本的にほうれん草は調理の際、アク抜きのため下ゆで・水にさらすという工程が必要。これはほうれん草に含まれるアクの成分、シュウ酸がえぐみや結石の原因になる恐れがあるからです。

反面、小松菜は生でも食べられる野菜です。ビタミンCといった水溶性のビタミンを摂取するには、小松菜のほうが適しているのではないでしょうか。

どちらの野菜も良いところがあるので、作る料理や摂取したい栄養素などによって便利に使い分けましょう!

※記載されている各成分の含有量(100gあたり)
ほうれん草
・β-カロテン 4200μg
・葉酸 210μg
・食物繊維 2.8g

・カルシウム 49mg
・鉄 2.0mg
・ビタミンC 35mg

小松菜
・β-カロテン 3100μg
・葉酸 110 μg
・食物繊維 1.9g

・カルシウム 170mg
・鉄 2.8mg
・ビタミンC 39 mg
食品成分データベースより)

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