烏龍茶はさまざまな効果が期待できる飲み物
烏龍茶は、脂肪の吸収を抑える効果や脂肪を燃焼させる働きがあることから、肥満の抑制やダイエットに効果があると期待されています。また烏龍茶には抗酸化作用に効果があるとされているポリフェノールが含まれています。
しかし抗酸化作用があるとはいっても、どれくらいの量や頻度で飲んだら効果が期待できるのでしょうか?
体内の抗酸化作用を表す一つの目安として唾液の酸化度を調べる方法があります。烏龍茶のいろいろな飲み方によって唾液の酸化具合にどのような変化が表れるのか調査した研究結果[※]がありましたのでご紹介したいと思います。
様々なパターンで唾液酸化度を測定
この調査は、女子大学生59名を対象に水と烏龍茶をそれぞれ100mlまたは200ml摂取させて、摂取前の唾液酸化度と摂取1時間後の唾液酸化度を測定したものです。
それによると烏龍茶100mlの場合、摂取前と摂取後の唾液酸化度の間では有意差は認められず、烏龍茶200mlでは有意に減少しました。一方水を摂取した前後では100ml、200mlともに有意差は認められませんでした。
また烏龍茶を週2回以上摂取しているグループと日常的に摂取していないグループに分け、それぞれの唾液酸化度についても調査しています。そのデータがこちら。
・週に2回以上摂取しているグループの唾液酸化度は45.9mV
・日常的に摂取していないグループの唾液酸化度は38.5mV
この調査では烏龍茶の摂取習慣があるグループのほうが幾分高い数値を示すという結果となりましたが、この2つの数値の間に有意差がみられるほどではありませんでした。
唾液酸化度を低く保つための飲み方とは?
烏龍茶を100ml摂取した場合は摂取後の唾液酸化度にあまり変化がなかったのですが、200ml摂取した場合は有意に低値を示しました。しかし同じ量の水では有意差が認められなかったことから、烏龍茶で抗酸化作用を得る分量は200ml(以上)が目安と推測できそうです。
また烏龍茶摂取習慣(週2回以上)の有無が唾液酸化度に影響を及ぼさなかったことから、烏龍茶の唾液酸化度への効果は長時間継続しないと言えそうです。
そのため抗酸化作用を期待する(唾液酸化度を低値にする)には、烏龍茶200ml程度を少なくとも週3回以上、できれば毎食中に摂取することが推奨されます。烏龍茶でアンチエイジングを目指している方、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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