美味しいだけじゃない「焼き色」の効果
今日は食べ物の焼き色のヘルシーな側面を覗いてみましょう!
焼き色に含まれる「メラノイジン」
できあがる物質の一つに「メラノイジン」というものがあります。このメラノイジンが非常に優秀なのでした!!
1)食物繊維の代わりになる
お腹の調子を整えることでは食物繊維の右に出る者はいません。しかし、メラノイジンには、肥満の原因になるコレステロールを低下させたり、お腹の中の善玉菌である乳酸菌を増やす働きがあることがマウスの実験でわかっています。焼き色のついた食べ物は、腸内環境を整えるのに役立つ可能性があるのですね。
2)血糖値の上昇を抑えらえる
さらに、メラノイジンには、糖の吸収を抑える働きがあるようです。小麦粉やお米に含まれるでんぷんは、糖の分子が複数つながってできています。体の中に吸収されるときには分子のつながりが切られるのですが、メラノイジンはつながりを切るのを抑える働きがあるようです。血糖値の上昇が緩やかになれば、食後に襲ってくる眠気も抑えられるかもしれませんよ!
3)脂肪の吸収を抑える
嬉しいことに、メラノイジンは脂肪の吸収まで抑えてくれるようです!万能すぎてぐうの音も出ませんね。食べ物の脂肪はリパーゼという酵素によって分解されて体内に吸収されますが、メラノイジンはリパーゼの働きを働きを抑える可能性があるという報告もあるのですよ。
参考文献
メラノイジンの生理機能