中国のお茶は色のバリエーションが多い?
先日、味博士の研究所メンバーが香港に行きました。香港の食と言えば、飲茶(やむちゃ)文化です。日本では飲茶というと「点心」をイメージする人も多いかと思いますが、飲茶とは中国広東省や香港などを中心とする習慣で「中国茶を飲みながら点心を食べること」を指します。一般的には飲茶は朝〜夕方に楽しむものとされています。
香港市内の飲茶レストランを訪れ、メニューを見てみると・・・緑茶や紅茶だけでなく青茶や白茶などあり、お茶の種類の豊富さや多彩さに驚きです!(メニュー右側)
6種類の中国茶とその効用
中国には数千種のお茶が存在していると言われ、これらは発酵度によって6種類に大別されています。発酵度が高くなるほど、茶湯の色合いが濃くなり、味が濃厚になります。
・緑茶(無発酵茶):中国で最もポピュラーなお茶。緑色の茶葉。ビタミンCを多く含むため、アンチエイジングや二日酔いに良い。
・白茶(弱発酵茶):中国では珍しいお茶で高級なものが多い。夏バテ防止効果やリラックス効果がある。
・黄茶(弱後発酵茶):生産量が少なく高級品。茶葉と茶湯の色合いが淡い黄色。
・青茶(半発酵茶):ウーロン茶など。茶葉が発酵過程で青っぽく見えるため青茶と言われる。ダイエットやアンチエイジングに効果有り。
・紅茶(全発酵茶):中国人によく飲まれるお茶。冷えや頭痛に効果有り。
・黒茶(後発酵茶):プーアル茶など。微生物により発酵が施されたお茶。食べ物の油を流す働きや体を温める働きがある。 また、これら6種とは別に、花茶と言われる中国茶があり、花の香りを茶葉に移したジャスミン茶、花を煎じて飲むキンモクセイ、花と茶葉をブレンドして飲むものがあります。
日本でも飲茶は楽しめる!
香港滞在中、大衆向けの点心を扱うお店でお通しに中国茶が提供されることが多々あり、中国茶が現地の生活に深く根付いていることがわかりました。日本でも良く飲まれているウーロン茶やプーアル茶は、味の濃い点心と相性がよく、食べ物に含まれる油を吸収しにくくする働きがあるため、飲茶にオススメです!また、中国茶専用のポットは可愛くおしゃれでした。あなたもご自宅で、飲茶を楽しんでみてはいかがでしょうか?