飛行機の「機内食」は美味しくなり得ない!?4つの悲しい現実

■機内食は楽しみだけれど…

海外行き長時間フライトの楽しみの一つである、機内食。じっとしながら時間を持て余している中に機内食の香りが漂ってくると、「早く自分の席まで来ないかな」と自然とワクワクしてしまいますよね。しかし、機内食の最大の欠点は“ぶっちゃけあまり美味しくない”ということでしょう。最近は昔に比べてだいぶ美味しくなったものの、やはり通常の料理と比べると劣ってしまいます。

これだけ技術が進歩しているのに、どうして機内食は美味しくならないのでしょうか?その理由は、人が「美味しさ」を感じるしくみにありました!


■機内は「美味しさ」の要素をとことん欠いていた!

1.火を通しまくっている

もちろん調理法自体にも原因があります。空高く飛んでいる航空機内という特殊な条件下で食事を行うため、食中毒防止のために食材には通常以上に火を通しています。ご飯やお肉がパサパサしているのものそのためです。

2.舌のセンサーが鈍くなってしまう

飛行機が上昇して高度が高くなると、舌の上にある味を感じる「味蕾(みらい)」の機能が3分の2も低下してしまいます。さらに、高度が10670m程度に達すると機内の温度を下げなくてはならないため、その影響で唾液の分泌が減ることで、さらに味気なくなってしまいます。

3.乾燥に負けてしまう

料理の美味しさには「香り」も影響してきます。しかし、飛行機の機内はとても乾燥している状態にあります。乾燥状態だと、鼻腔の機能が低下し、香りを十分に楽しめなくなってしまうのです。

4.エンジン音がうるさすぎる

味覚、嗅覚に加えて、パリッとかシャキッというような「音」というのも、美味しさには関わってきます。しかし飛行機の中では絶え間なくエンジン音が轟いているか、映画や音楽を鑑賞しているため、聴覚からの美味しさを得ることもできません。

食べ物の美味しさは五感全体を使って感じとられるものなので、五感が鈍ってしまう飛行機内において食べ物を美味しく食べるのは、至難の技なのでした。それでも機内食は、旅に出ている実感を演出してくれる大事な食事ですね!

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