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【昆虫食】バッタはメスの方が美味しいことが発覚!?

▪︎オスとメスはどちらが美味しい?

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一部の人々から根強い支持を得ている、昆虫を食料とする「昆虫食」の文化。

普段はなじみがないかもしれませんが、昆虫を食べてみると意外と美味しいのだそう。
中でもバッタは、初心者でも食べやすい昆虫だとされています。

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交尾中のトノサマバッタ。上の小さい方がオスでメスのほうが体格が良い。

ここで、バッタの味を他の食べ物と比較するのも良いですが、今回はさらに一歩踏み込んで昆虫食の魅力に迫ってみたいと思います。
バッタにはオスとメスがおりますね。
オスとメス、どちらの方がより美味しいのでしょうか?
いつもは食べ物のオスメスを意識することはないと思いますが、あえてこんな視点で検証してみたいと思います!


 

▪︎味覚センサー「レオ」で味覚を比較!

今回は、昆虫学や昆虫食を学術的に研究をされている蟲喰ロトワ(むしくろとわ)さんにバッタをご提供頂きました。

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◎蟲喰ロトワさん
応用昆虫学で博士課程在学中。食用昆虫科学研究会代表。2008年、大学にてショウジョウバエの実験中に「昆虫は食用に適しているのでは?」と「昆虫なんて食いたくない!」との天使と悪魔の葛藤が生じて研究開始。以来、昆虫食の美味しさの魅力に開眼し、現在はおいしく持続可能性の高い養殖昆虫食を目指して精力的に活動中。Twitter→@Mushi_Kurotowa

蟲喰ロトワさんによれば、メスの方がなんとなく美味しい気がして、さらに茹でた方がエグみが減る気がする」とのことです。

オスとメスの味覚の差を比較するために、孵化40日後の成熟したオスとメスのトノサマバッタそれぞれについて、生の状態塩茹で(塩分濃度1%)した状態のものを用意して頂きました。
これらをすりつぶして、食べ物の味覚を数値で表せる味覚センサー「レオ」にセット。

150617_レオ

すりつぶしたらとても黄色くなったのが印象的です。

WP_20150804_024
レオによる分析では、オスとメスの基本5味(甘味・旨味・塩味・酸味・苦味)の強さの違いを見ることができます。
早速分析をスタートしましょう!
果たして、オスとメスの間に味覚の違いはあるのでしょうか!?

▪︎メスの方が美味しかった!?

まず、生の状態の味覚を見てみます。
生の状態では、メス塩味旨味オスより高い傾向にありました。

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塩茹でした場合においても、オスよりもメスの方が甘味旨味が高くなる傾向にありました。

150820_ゆで比較

さらに塩茹でした場合は生の状態にくらべて、オスメスともに甘味塩味旨味が上昇していました。メスでは苦味の減少も確認できました。塩茹でなので塩味が上がるのは当然ですが、他の味覚にも影響を与えていることが興味深いですね。

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基本5味全体の強さも、メスの方が強いという結果になりました。メスの方が味が濃いということです。

▪︎メスの方が美味しい理由とは?

基本5味のうち、人は甘味・旨味・塩味の3種類を「美味しい」と感じやすくなっています。
メスの方が美味しいと感じられたのは、メスの方が味が濃いことに加え、この3種類の味覚が強いことが理由だと考えられます。
また、茹でるとエグみが減る感覚も、苦味が減少していることから正しかったと言えるでしょう。

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メスの方が美味しい理由について、蟲喰ロトワさんは「性成熟していることから、卵の影響がありそうです。卵単体では生臭くて美味しくないですが、一緒に食べるとコクを出す役割を果たすのかもしれません」と述べています。

また、エグみが減る原因についても、「茹でることで、バッタ醤油(捕まえると口から出てくる茶色のエグみのある液体)が水に溶け出したのではないでしょうか。ほかにも、加熱によって細胞の構造が壊れて自己消化が起きたことや、エグみのあるタンパク質が変性したことなどが原因かと思われます」と考察しています。

以上より、バッタはメスの方が美味しい、さらに茹でるともっと美味しいということが明らかになりました。
中々バッタを食べる機会はないと思いますが、初昆虫食は、メスのバッタからトライしてみるのはいかがでしょうか♪

※蟲喰ロトワさんからの注意:今回は味覚センサーのために生のバッタを使いましたが、昆虫は、多くの哺乳類のエサになっていることから、ヒトにも感染する寄生虫や病原菌を持っている可能性があります。採ってきた昆虫は他の食材と直接触れないようにし、食べる前に十分に加熱してください。

 

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