食×科学

ビールの泡を壊す原因は、あなたの「口」にあった?

ビールを飲む時にこだわるのが泡の量。良い泡は、ビールの美味しさにとって非常に重要ですよね。

ところで、飲み進めているうちに、泡がしぼんできたり、2杯目以降の泡が思ったように立たないことはありませんか?
実はその理由は、あなたのお口にあるかもしれないのです。

「脂っこいおつまみ」が泡を壊す

まずはビールの泡について知っておきましょう。ビールの泡は、麦芽由来のタンパク質とホップ由来の苦味成分が合わさってできています。この泡は洗剤に似ていて、水にも油にもなじむ性質を持っています。洗剤で油汚れを洗い流せるのは、洗剤成分が油にも水にも結合するから。

ビールの泡を拡大してみてみると、「水になじみやすい部分」と「油になじみやすい部分」が存在しています。

150612_ビール泡
この2つの部分がバランスを取って安定して存在している状態が泡です。ところが、コップを傾けてビールを口に流し込むとき、この安定した泡に「油っこいおつまみを食べた口」が近づくと……

150612_泡崩壊
洗剤が油汚れを落とす原理と同じように、ビールの泡の「油になじみやすい部分」が、口まわりの油に反応してしまい、泡が保てなくなります。

さらに、口をつけた部分に油が残っている場合、2杯目以降も泡立ちにくくなります。

この問題を解決するには「ストローで飲む」のが一番。とはいえさすがにストローで飲むわけにはいきませんので、なるべく一口ごとに口をつける部分を変えたり、口を付けた部分を拭き取ったり、一杯ごとに異なるコップを使うと良いでしょう。

ビールと油っこいおつまみを一緒に嗜むときは、ちょっと注意してみてくださいね。