■和食と海外の料理、違いを一言で表せますか?
独特の食材や味付けはもちろんのこと、栄養バランスの良いところが健康意識の高まっている時代の流れにマッチしていますね。
そんな和食が、他の国の料理と最も違う点は何だと思いますか?
今日は和食についての教養を身につけましょう♪
■食に対する「日本の心」とは
和食が他の国と大きく異なるところは、日本が「自然の風味」を大切にしてきた点です。
“なるべく香辛料を使わず、素材の味を活かす”―これが古くからの日本人の食に対する姿勢であり、他の国では見られない日本独自のものなのです。
ワサビなどの薬味はあれど、それらは食材の風味を引き立てるだけで、薬味自体の味を主張するわけではありません。
食に対する「日本の心」とは、自然の風味を活かす事なのです!
■「日本の心」を育てたのは豊かな資源
こうした「日本の心」が育まれたのは、日本の環境が大きく影響しています。
日本は海に囲まれた島国であるため海産資源に恵まれていたほか、農耕を始める前から定住生活ができたほど、食材が豊富でした。
このため、食料を食べ尽くしては移動して、新しいすみかを探さなければならなかったような他国の民族と比べて、”地元で摂れる食材をいかに美味しく食べるか?”ということに多く時間をかけてこだわることができたのです。
特に海藻を食べる文化は特徴的で、日本では当たり前のように昆布でだしをとりますよね。
しかし、英語で海藻は”seaweed”(海の雑草)と呼ばれるように、日本の外から見れば昆布を食材と捉えること自体が不思議だったのです。
ユネスコの無形文化遺産にも登録された和食は、豊かな自然と、それを大切に扱う日本人が育ててきた、世界に誇るべき文化なのですね!
*日本と海外の栄養バランスの違いをおさらいしよう!
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