■ラーメン・カレーライス人気の今は?
ラーメンとカレーライスは、国民食として日本で広く愛されています。
元々は、明治時代の西欧化の流れで日本にやってきたラーメンとカレーライス。
両者が普及してから相当な時間が立っていますが、未だその人気は尽きていません。
しかし、いつも国民食として肩を並べているラーメンとカレーライスですが、本当に同程度の人気なのでしょうか?それとも差が出始めているのでしょうか?
今日はそれを考察してみます!
■店舗数と人気投票
2014年11月13日現在、iタウンページに登録されている「ラーメン店」の店舗数は31162件。一方の「カレー店」は4783件あるようです。
検索はこちらで行いました:iタウンページ <http://itp.ne.jp/?rf=1> (2014/11/13取得)
店舗数だけ見ると、ラーメン店が圧勝ですね。
一方、ゼゼヒヒによるインターネット国民調査においては、現在カレー派の方がラーメン派を上回っています。
ソース:ゼゼヒヒインターネット国民調査「Q.00151 あなたはカレー派? それともラーメン派?」
<http://zzhh.jp/questions/151#> (2014/11/13取得)
こうした数字を見ると、現在においてもラーメンもカレーも同等に根強い人気であることが伺えます。
■カレー×ラーメンは流行るか?
「ラーメンもカレーも人気であるなら、一緒に食べてしまうのはどうだろう!?」
そんな風に頭をよぎった方もいらっしゃるかもしれません。
カレーうどんのようなノリの、カレーラーメン。
はまたま、チャーハンの代わりにラーメンwithカレーライス。
これらは普及してはいませんし、皆さんも一緒に食べる事は少ないと思いますが、実は流行のポテンシャルを持っていたりするのでしょうか?
味の相性を調べるべく、食べ物の基本5味を測定できる味覚センサーで、醤油ラーメンとカレーライスの味覚を測定してみました。
このように、醤油ラーメンもカレーライスも、どちらも旨味と塩味を強く持つ食べ物です。
これは、味噌やとんこつといった他の味のラーメンについても同様です。
つまり、味が被っちゃっています!業界被りのライバル同士です。
こういう場合、残念ながら相性が良いとは言いにくくなります。
味が多様化し調理法が日々進化しているにも関わらず、ラーメンとカレーライスが長年メインストリームに現れる事がなかったのは、こうした理由があったのですね。
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