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ノンアルドリンクと人間の進化は止まらない

ノンアルドリンクと人間の進化は止まらない

お酒は好きですか?大好きすぎて飲みすぎてしまい、二日酔いになったり、お酒との向き合い方を考えなければなぁと、週1で反省していたりしませんか?

そんなあなたに朗報です。

「ノンアルビール、なかなか美味しくなってますよ!」

ノンアルビールと同じメーカーのビールを味覚センサーレオで計測したところ、甘味・塩味・酸味・苦味・旨味で構成される基本5味のバランスが、かなり近くなっています。

唐揚げとの相性もバッチリ。ビールが相性度96.7に対し、ノンアルビールは相性度95.6と十分。

当初は飲酒運転対策で注目されだしたノンアルドリンク。

運転手や病気や妊娠等で、飲みたくても飲めない人への配慮であったり、ビジネス上の飲みの席で飲んでるように見せかけるため、といった少々後ろ向きの理由でノンアルと付き合っていた人も多いかと思います。しょうがないから飲んでいたのかもしれません。

ですが、最近では、お酒を飲めなくてもノンアルコールドリンクでお酒気分を楽しみたい!という前向きな気持ちでノンアルを飲む方も増えてきているようです。アルハラ問題が周知され、モラル面でも、また健康的にも積極的にノンアルを選ぶ人も少なくありません。

最近の飲食業界でもノンアルコールドリンクへの注目が続いています。
ノンアルコールビール、ノンアルチューハイ、ノンアルワイン、はたまたノンアルの日本酒まで発売されています。

ノンアルカクテルを意味する、「モクテル」という言葉を耳にすることも増えました。似せた、真似たという意味の「mock(モック)」と「cocktail(カクテル)」からできた造語です。ノンアルビールでも身近なものでモクテルをつくることができます。

ノンアルビールにレモンを絞っていれるだけでもスッキリした仕上がりになりますし、ジンジャーエールで割って、シャンディガフに仕立ててもいいですね。カルピスを足せば、クリーミーな「ダブルカルチャード」に!

唐揚げとの相性度も
・ノンアルビール+レモン  95.4
・ノンアルシャンディガフ 94.9
・ノンアルダブルカルチャード 93.9

それぞれ超高得点とはいいませんが、及第点以上の高得点です。

実は、2018年、アルコールに関する2つの興味深い研究結果が発表されました。

1つは、国内の研究で、実は日本人はアルコールに弱くなるように進化してきたこと。[*1]

もうひとつは、全世界的に、アルコール代謝を拒否する遺伝子が突然変異して出現してきていること。[*2]こちらはアメリカの研究です。

若者のお酒離れはもしかしたら社会的でも経済的な理由でもなく、遺伝子が”進化”したからかもしれません。

いずれにしろ、宴会は基本的には楽しいことが多いもの。ノンアルドリンクの種類が増えつつある今、居酒屋で肩身の狭かったノンアル勢も宴会を楽しめるようになるといいですね。

とあるお酒を飲めない人が言っていた、悲しい台詞があります。

「好きで烏龍茶頼んでいるわけではないんだよ」

きっとこれから変わっていきそうです。

好きでない飲み物を無理強いすることなく、お酒を飲む人も飲まない人も、一緒に楽しむのがスタンダードになりつつあるのではないでしょうか。明るい時代の兆しを感じます。

アルコールもノンアルコールも美味しいものがたくさん手に入るようになってきた日本。ノンアルドリンク開発の先進国として活躍したいですね。

[*1]全ゲノムシークエンス解析で日本人の適応進化を解明 ~アルコール・栄養代謝に関わる遺伝的変異が適応進化の対象~
[*2] Humans ‘evolving gene’ that may stop us drinking alcohol

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