唐揚げにレモンをかけるかどうか。 よくある食べ物論争のひとつですが、 みなさんはかける派ですか?かけない派ですか?かける派が勝手にレモンをかけて、かけない派がキレる。楽しい飲み会でそんな争いごとが起きるのは悲しいことです。
喧嘩にならなくとも、 「かけないで」と言えずに、心の中がざわつく人もいるでしょう。かける派は、親切でかけたのに!と憤慨することもあるかもしれません。
味博士の研究所としては、食べ物で争い事が起きるのは見ていられません!
味覚センサーレオで、計測しましたので、結論からお伝えします
御覧ください!レモンをかけた唐揚げと、かけていない唐揚げは味がまったく別物ですよ!!!
レモンをかけた唐揚げは、当然酸味が突出しています。ここまでグラフの形が違うと、別物の料理ですよね。好き嫌いが生まれるのもしょうがないでしょう。
また、実は、酸味自体が、人によっては受け入れがたい味なのです。もともと酸味は腐敗のシグナル。本能的に避けるべき味覚です。揚げ物に柑橘果汁をかけるようになったのも実は1980年代頃からといわれていますし、決して古からの確固たる常識ではないのです。
一方、唐揚げにレモンをかけると揚げ物の油分をさっぱりさせてくれるのは自明です。レモンに含まれるポリフェノールの一種が、腸での油の吸収を和らげてくれる役割もありますし、レモンに含まれるクエン酸は疲労回復にも有効です。
どちらも、好みだけでなく、それぞれにそれなりの理由があります。好き嫌いが分かれるのもしょうがありません。
レモンをかけるときは、一言声をかけてからというのもよく見かけるマナーですが納得がいきます。新たにレモンをかけることはできても、かけたものを取り除くことはできませんから。
飲み会、ひいては会食はお互いを知り合うために開くもの。レモンで喧嘩なんてしてないで、お互いの好みを伝え合い、尊重し合いたいですね。自分と違う好み・気持ちの人がいることは当然ですが、自分にとっての常識を押し通しそうになったという経験がある人は少なくないでしょう。特に食べ物の好き嫌いは、えてしてそうなりがちです。
というわけで、レモンをかけた唐揚げと、かけていない唐揚げは別物!です。今年の忘年会と来年の新年会は、平和的な飲み会になりますように!