野菜を調理するときに処理する皮。見た目も食感もよくないので、ちょっと手間だけれど野菜の皮をむいているという方が多いかと思います。
ですが、これだけ環境問題の解決が叫ばれている現代、野菜の皮で生ゴミを増やしている場合ではありません。しかもこの季節、生ゴミの腐敗臭も起きやすいですし、生ゴミの量が減るに越したことはないですね。
何より、皮むきは面倒です。
そこで、意外と皮をむかなくても大丈夫な野菜を集めました。
1.山芋
土っぽい色やゴツゴツした見た目も悪く、皮は食べれなさそうに思えますが、輪切りで使うときはもちろん、すりおろすときも皮ごとで大丈夫です。ただし、土はできるだけ落とすために水洗いをしっかりしましょう。ひげはガスコンロの火で焼いてしまうと処理もかんたんです。
皮をむいた山芋はぬるぬるして扱いにくいです。山芋にはシュウ酸カルシウムという針状の物質が含まれており、それが皮膚に刺さるせいでかゆくなってしまうのです。皮をむかないことで、山芋のぬめりをあまり触らずに済み、調理もぐんと楽になります。
2.大根
切り干し大根は皮つきのまま作るくらいですから、大根の皮ももちろん美味しくたべられます。大根おろしも皮のままおろしてしまいましょう。皮付近のほうがビタミンCも多く含まれています。
ただ、おでんなど煮物は皮をむいた方が出汁の味がしっかりしみこみます。その場合、むいた皮は千切りにしてきんぴらや浅漬にしましょう。
3.にんじん
実は、にんじんの皮、スーパーに並ぶ時点ですでにむかれています。にんじんの皮はうすい膜のようなものなので、出荷前洗浄される際にはがれてしまうのです。ですので安心してそのまま食べてください。
にんじんの主な栄養素であるカロテンは抗酸化作用もあり免疫力も高めてくれます。カロテンはにんじんの外側に多く含まれていますよ。
4.じゃがいも
じゃがいもの栄養素の20%は皮の周辺にあります。ビタミンB2やカリウムやマグネシウム、鉄などのミネラルに恵まれています。蒸し、揚げ、焼き、様々な調理方法で皮ごと食べてしまいましょう。ただし、緑色になった皮は食べないでください。じゃがいもの毒性成分であるソラニンが含まれています。
以上、皮のまま食べられる野菜4選でした。皮のまま調理をすると、工程も楽になるうえ、ごみも減らすことができます。しかも栄養も摂れることが多く一石三鳥です。
今までの「常識」にとらわれず、試してみてくださいね。