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ビール大国チェコには泡だけのビールがあるらしい!!そもそもビールはなぜ泡が立つのか。

ビール大国チェコには泡だけのビールがあるらしい!!そもそもビールはなぜ泡が立つのか。
乾杯

季節の変わり目。風邪を引きやすいシーズンですが、チェコでは風邪を病院にいくと何とビールを薦められるらしいです。処方箋でビールが指示されることもあるんだとか。さすが国民一人あたりのビール消費量25年連続世界一のチェコ共和国です。 [*1] ちなみに世界第二位はオーストリアですが、チェコ人はオーストリア人と比べて1.7倍のビールを飲んでいる計算になります。ぶっちぎりの世界一です。

ビールだけど真っ白!泡だけのビール。

そんなチェコ。ビール文化も発達しています。何と、泡だけで飲む飲む方があるんです。その名も「ミルコ」 チェコ語で牛乳を指す言葉です。グラスいっぱい泡だらけのビールは確かに牛乳のように真っ白ですし、飲むとミルクのようなコクを感じます。泡のクリーミーさを楽しむ飲み方ですが、知らないとビールを注ぐのを失敗したと思ってしまうかもしれませんね。

実際にミルコを飲んでみると、好みは分かれるかもしれませんが滑らかで美味しいです。炭酸も減るので炭酸が苦手な方にはいいかもしれません。チェコでもビールをたくさんは飲めない方がミルコを好んだりするようです。

ちなみにビールサーバーは、レバーを前に倒すと液体のビールが、後ろに倒すと泡が出るようになっています。後ろ側の泡つけ回路はビールを狭い穴を通過させて泡を作り出す仕組みです。

そもそもビールはどうして泡立つのか?

泡まで美味しいビールですが、そもそもビールはなぜ泡立つのでしょうか。炭酸が入っているお酒はシャンパンやハイボールなどありますが、泡がたってしばらくその形が保持されるお酒はあまり思い浮かびません。

ビールは、麦芽(モルト:麦を発芽させ、高温で乾燥させたもの)を糖化させつくった麦汁に、ホップを加え、さらに酵母を加えてつくります。発酵の際、酵母が糖をアルコールに変えるのですが、その際に炭酸ガスが発生します。このビールの炭酸ガスがグラスに注がれた際、気泡となってビールの液体部分から遊離します。気泡だけでは空気中に炭酸ガスが放出されてしまうのですが、ビールの気泡の場合、ビール中のタンパク質とホップ由来の苦味成分「イソフムロン」でコーティングされているため、泡が壊れにくいのです。またこのコーティングが泡の滑らかさ・クリーミーさにも寄与していると言われています。英語では、ビールの泡のことをbubbleではなくformと呼ぶそう。バブルは弾けて消えるものですが、石鹸を泡立てたようなクリーム状の泡をformと呼ぶので納得ですね。

ビールの泡は泡自体が美味しく、まろやかな口当たりを生むだけでなく、ビールが空気に触れ、炭酸や香りが飛ぶのを防ぐ「ふた」の役割をしています。

ビールを美味しく飲むために重要な役割を果たしている泡。次回ビールを飲むときには泡も意識してみてくださいね。

参考:
*1「キリンビール大学」レポート 2017年 世界主要国のビール消費量

ビールの泡―基礎研究から応用開発まで

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