もはや夏の定番となったガリガリ君の季節限定フレーバー、梨。このガリガリ君梨味を食べたとき、多くの人がこう思うことでしょう。
「これはまさに……梨!!!!」
と。
ガリガリ君梨の梨味再現度には目を見張るものがあります。食感は仕方ないとして、味としてはほぼ梨なんですよね。
ではこのガリガリ君梨味は、本物の梨の味と比べてどれだけ似ているのか。はたまた、味の違いがあるとすればどこなのか。気になったので味覚センサーで分析してみました。
味の違いは酸味のみ!?
早速、ヒトが味を感じる仕組みを再現したAI搭載の味覚センサー「レオ」を使って、果物の梨とガリガリ君梨の味覚を比較検証していきます。
食べ物の味は、甘味・旨味・苦味・酸味・塩味の5つの味覚からできており、これらをまとめて基本5味と呼びます。今回は味覚センサーレオで、ガリガリ君梨と果物の梨の基本5味を分析。味の構成がどれだけ似ているのかを測りました。
まずは味覚のチャート図を見てみましょう。
うーん、ソックリです。基本5味(甘味・旨味・苦味・酸味・塩味)の中で、有意差があるのは酸味のみ。90%以上の人がわかるであろう数値で、果物の梨のほうが酸っぱくなっています。
この数値を円グラフに直すと、基本5味(甘味・旨味・苦味・酸味・塩味)の構成割合がわかります。
どちらも甘味が40%程度を占めており、旨味・苦味・塩味は12〜15%程度。酸味は果物の梨のほうが強く、ガリガリ君梨味はその代わりに甘味と旨味が果物の梨よりちょっと強いようです。
この味の差は酸味が強い梨、甘味が強い梨といった梨の個体差もありそうですが、味的にはかなり似ているということが判明しました。
ガリガリ君はカキ氷をアイスキャンディーで包んで作られていますが、ガリガリ君の梨味は、通常のガリガリ君と比較して細かい氷の割合が多くなっているそう[*]。果物の梨のようなシャリシャリした食感は氷に秘密があるのでしょう。
ガリガリ君の梨味はほぼ梨。梨味の氷菓としてかなり高いクオリティであると言えますね!
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