かわいい愛犬とは、いつも同じものを共有したいですよね。一緒に遊んだり、一緒に散歩に行ったり、一緒に寝たり。しかし、共有できないものもあります。それが「食事」。
基本的に、人間と犬が食べるものは別です。一応、厳選さえすれば犬も人間が食べているものを食べることは可能ですが、あげ過ぎたりすると味を覚えてドッグフードを食べなくなり栄養も偏ってしまいます。
人間も、犬用のものを食べること自体は可能ですが、体に良い訳もなく基本的に味がありません。今回は人間と犬の食べ物の違いについてお伝えします。
人間と犬では必要とする栄養が異なる
人間と犬の食べ物はどうして違うか……もちろん塩分や糖分といった問題もありますが、大きいのが必要とする栄養素の違いではないでしょうか。
まず注目したいのが必須アミノ酸です。必須アミノ酸とは、食物を経口摂取して、体内で合成する事でしか生まれないアミノ酸で、人間と犬では必要な必須アミノ酸の種類が違います。
アミノ酸には12種類あって、その内10種類は同じです。しかし、「アルギニン」と「ヒスチジン」と呼ばれるアミノ酸は、人間には不要ですが犬には必要なものです。
特にアルギニンに関しては、不足が続くとアンモニア中毒になってしまい、最悪の場合亡くなってしまう恐れも。
ビタミンに関しても同じ事が言えます。犬はニコチン酸と呼ばれるビタミンが不足してしまうと、舌が黒くなっていく「黒舌病」という症状が出てきます。ミネラルも、体内のバランスを調整するのに重要なビタミンなので絶対に不足させてはいけません。
こうした必要とする栄養の違いが、食べ物の違いにも繋がっています。
最近では、人間でも食べられるドッグフードが作られています。ハンバーグやお好み焼きといった味の種類があったり、肉副産物や保存料不使用など、健康に気が配られているものも。こうしたものであれば、愛犬と一緒の食事を楽しめるでしょう。
ちなみに全ての原料が人間にも犬にも害のない素材だけを使用しており、それが認められたドッグフードには「ヒューマングレード」を名乗る事が出来ます。人間も食べられるドッグフードを選ぶ際には、この「ヒューマングレード」を選ぶのがおすすめですよ。