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高食塩食「カップ麺」は食べる時間を変えればなんとかできるのか?

高食塩食「カップ麺」は食べる時間を変えればなんとかできるのか?

高食塩食「カップ麺」は食べる時間を変えればなんとかできるのか?

ほとんどのカップ麺は、その食塩量が1日の目標量に相当するほど塩分を多く含む食べ物。成分表に記載の食塩相当量を見てちょっと驚いたことがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

現在では「健康」にフォーカスしたカップ麺なども発売されていますが、減塩を意識した生活を送っているとカップ麺は避けがちになります。とは言っても、忙しいとき、料理をするのが面倒なとき、スーパーで安売りされているとき、なんだか無性に食べたくなるときなど、つい食べるシーンは多くありますよね。

ところで、塩分を多く含む食事を食べても、摂取時刻などによって尿中に排出される量が変わるという説があります。もしかすると、カップ麺も食べる時間に気をつければその大量のナトリウムがうまく排泄されてくれる……なんてことがあるのではないでしょうか。

今回はそんな研究のご紹介です。

カップ麺の摂取時刻で尿中ナトリウム、カリウム排泄量は変わるのか?

実験では、「高食塩食を摂取した場合に摂取時刻や他の栄養素の影響で尿中への食塩排出量が異なる」という報告をもとに、カップ麺を摂取する時間とナトリウム、尿中へのナトリウム排泄を促進すると考えられているカリウムの排泄量について調べられました。

被験者は平均23歳の健康な成人女性7名。朝・昼・夕いずれか1食にカップ麺を食べるランダムクロスオーバー試験が行われました。各カップ麺の摂取時刻からは、1日以上のウォッシュアウト期間が設けられています。

1日3食のうち、カップ麺を食べない2食は低塩食を摂取。カップ麺を含む1食あたりのカロリーは「日本人の食事摂取基準(2015年版)」における18~29歳の女性の基準値から1食あたり620kcalに調整されました。

尿の採取は24時間中8回。朝6時に起きて排尿後、朝・昼・夕の各食前と夜間除く2~3時間間隔となっています。また、発汗によるミネラル損失防止のために実験期間中の活動は最小限の歩行程度とされました。

……摂取時刻は尿中ナトリウム、カリウム排泄に影響しない

結果、尿中のナトリウム、カリウム排泄はどちらもカップ麺の摂取時刻による影響は見られなかったそう。

尿中ナトリウム排泄は、従来の日内リズムの枠を出ず朝から夜にかけて緩やかに上昇、23時にピークを迎えたのち、朝6時にかけて低下。尿中カリウム排泄も朝から夕方にかけて増加し、夜から朝にかけて低下するリズムで、摂取時間は関係なかったようです。

つまり、カップ麺の多量のナトリウムは、食べる時間に関係なく長い時間体内に蓄積され、排出がゆっくりであるということ。カリウムの摂取タイミングやその他の栄養素の影響などさらなる検討が必要だとされていますが、少なくとも食べる時間はあまり関係ないようです。

摂取時刻の影響が見られなかった要因として、3食の食塩配分の違いがある可能性が示唆されています。また、カップ麺は良質なたんぱく質やカリウム、食物繊維が少ないことから、食後のナトリウム排泄が促進しなかったのではないかと考えられています。

日中の運動量、一緒に食べるものなどによって異なるものの、朝や昼に食べればOKというわけではないようですね。やはり、食べすぎによる塩分過剰摂取に注意しましょう。

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