いくら食べても食事の満足感が得られない…食べたくないのについ食べ過ぎてしまう…。そしてそんな日がもう5日も続いている。体重計に乗るのが怖い…!
そんなとき、あなたはどうしますか?
筆者は美味しいものを食べに行きます。美味しいものを食べると、とっても満足しますよね。ごはんが美味しいからとゆっくり味わって食べていたら、いつもより食べる量が少ないのにお腹いっぱいになったりもします。
そう、美味しいごはんをしっかり味わえれば、少ない量でも満足できるはず。というわけで今回は、美味しいごはんを食するためのテクニックを3つご紹介します!
1. 食材の「美味しさ」を意識する
外食ではどうにもなりませんが、自炊する際は食材の美味しさをうまく引き出すように調理してみましょう。例えばステーキの場合、焼くならミディアムレアが一番旨味が高くなります。
これは旨味のもとである肉汁を閉じ込め、糖とアミノ酸によって発生する「メイラード反応」の具合がちょうどよくなるから。肉を焼くときは「肉汁をむやみに外に出さないこと」に気をつけるだけで、旨味がグーンとアップするんです。
野菜では、えのきは冷凍するだけで旨味が高くなりますし、玉ねぎの旨味と甘味が強くなる切り方はみじん切り。じゃがいもは70℃以下で茹でると酵素の働きで甘味が出てきてくれます。食材の美味しさをきっちり引き出すと、旨味の豊富な美味しい料理になりますよ!
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2. 調味料の使い方を意識する
和食における調味料として、「さしすせそ」があります。「さ」は砂糖、「し」は塩、「す」は酢、「せ」は醤油、「そ」は味噌。
この「さしすせそ」という順番は浸透圧を考えると非常に理にかなったものなんです。さ→し→す→せ→その順番で入れることで、具材に全ての調味料の味がきちんと染み込みます。味見してみて「砂糖が足りないから足そう」といった具合に調味料を足して、味が濃くなってしまう…そんな事態が避けられるんですね。
また、「塩麹」は具材の美味しさを引き出してくれるスグレモノ。魚や肉を一晩漬けるだけで、たんぱく質やでんぷんが分解されて旨味成分や糖になり、旨味・甘味がアップ。さらに調味料をプラスしなくても十分美味しく食べられます。
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3. 味覚力を鍛える
どんなに美味しく調理しても、それを感じる土台がなければ意味がないもの。味覚が鈍っていると味を感じにくくなり、濃い味でないと満足できないようになっていきます。
ここで味覚力を鍛え、「薄味で満足できる舌」にすると余分な塩分や糖分の摂取を抑えることができるんですね。白米の甘味、だしの旨味…和食には素材の美味しさが詰まっています。これらをしっかり味わえば少ない量でも満足できるはず。
舌の上にある味を感じるセンサー「味蕾」は10日間で生まれ変わります。つまり、10日間しのげば薄味好きになれるということ!薄味をしっかり味わえる舌を作れば、きっといままでの料理がもっと美味しく感じられますよ!
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ちなみに美味しい料理を作ったときはゆっくりと噛んで味わうことも大切。美味しいからとろくに噛まずにバクバク食ってしまっては本末転倒ですのでご注意を!