グリンピースのサヤを食べるには?
真っ白なホカホカごはんの中に見え隠れする緑色の美しい丸い粒……そう!グリンピースごはん。冷凍であれば年中売っているグリンピースですが、サヤつきのグリンピースが売っているのは春だけ。まさに今が旬真っ盛りのグリンピース!
ところで、グリンピースごはんを作るときにサヤからグリンピースを取り出します。
そのとき大量にグリンピースのサヤが残りますよね。これを捨てるのはもったいないと思いませんか?
いつもは捨ててしまうグリンピースのサヤを食べる方法はないのでしょうか。
なぜグリンピースのサヤは食べないのか?
まずはグリンピースのサヤがどうなっているのかじっくり観察してみようではありませんか。 緑色をしたグリンピースのサヤ。触ってみると……うーん、やっぱりかなり硬いですね。
どれくらい硬いのか歯で噛んで検証してみます。
(パクっ)
硬い!枝豆のサヤの比じゃないくらいスジっぽくてかたいです。これだけ硬いとちょっとゆでたぐらいでは柔らかくなりそうにはないですね。
グリンピースのサヤを食べるにはこの硬さがネックだと言えそうです。いや、ちょっと待てよ。このサヤよくよく調べてみると、内側の薄い皮がはがれるではないですか!薄い皮を剥いだ緑色のサヤの部分は比較的柔らかい……
これはイケる!イケるぞ!
グリンピースのサヤは食べられる
というわけで、グリンピースのサヤは内側の硬い部分、薄い皮さえ剥けば食べることができます。
さすがに生で食べるのはハードルが高いかと思いますので、炒めてはどうでしょうか?卵と一緒に炒めれば、グリンピースの緑と卵の黄色が鮮やかな食欲をそそる1品のできあがりです。
えっ?!「内側の皮をはぐのが面倒くさい」?確かにグリンピースのサヤ1つ1つの薄皮を剥いでいくのは時間もかかるし手間ですよね。それでは丸ごと食べる方法はないのか。ここでイタリア人の知恵を借りてみましょう。
グリンピースのサヤで出汁が取れる!
イタリアの中でもトスカーナは農民の節約魂が色濃くでている地域。なので、トスカーナ農民はグリンピースのサヤを捨てるなんてもったいないことはしません!あますことなく使ってしまうんです。
どうやって食べるのかというと……グリンピースのサヤで出汁を取るのです!先日、枝豆の茹で汁を味覚センサーレオで検証しましたが、グリンピースのサヤでも出汁取りは可能。出汁の取り方は至って簡単!グリンピースのサヤをよく洗い、水と塩と一緒に40~1時間ひたすらグツグツ煮るだけ。このときに香りづけにセロリを1本入れると尚よしです!
ダシをとったグリンピースのサヤだって、まだまだ使います。フードプロセッサーにかけて細かくした後、イタリアのマンマの中ではメジャーな調理器具、野菜こし器にかけていきます。すると繊維質の多い内側の薄い皮と、柔らかい外側がピューレ状になって分かれてくるのです!
繊維質の多い部分はさすがのトスカーナ農民も食べませんが、ピューレ状の柔らかい部分はリゾットやスープ、パスタソースにして楽しみます。ちょっと残りますが、ここまでしっかり味わってもらえればグリンピースも本望というものでしょう!
春が旬のグリンピース。今年はぜひ友人を自宅に招いて、サヤまであますことなく調理したグリンピース料理の数々でグリンピース・パーティを開催してはいかがでしょうか。パーティの際には、イタリア・トスカーナ農民の心を胸にしっかりと抱いておいてくださいね!
参考:
旬の食材百科
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