紅茶にはミルクか?それともレモンか?
淹れた紅茶に何かを足すとき、あなたはミルク派ですか?それともレモン派ですか?アールグレイにはミルク、ダージリンにはレモンといった風味的な合わせ方はさておき、プレーンな紅茶に合わせる際、ミルク派とレモン派はある程度分かれることと思います。
甘く優しいミルクティ、すっきり飲みやすいレモンティ、どちらも良いところがあります。個人的な所感ですが、ミルクティ派とレモンティ派が争っているところはあまり見たことがありません。季節や温度、気分によって使い分ける人が多い気がしております。
ではこの2つ、純粋な相性としてはどちらに軍杯が上がるのでしょうか?
ミルク×紅茶とレモン×紅茶、どちらが相性が良い?
今回は市販のプレーンな紅茶と、ミルク、レモンそれぞれとの相性度を味覚センサーで測ってみます。
相性度は、基本5味(甘味・旨味・塩味・苦味・酸味)の特出した味や全体の味のバランスから算出する数値。測定する食品同士で、お互いの味の特性を引き立たせることができていればいるほど相性度が高く、美味しい食べ合わせであると言えます。
そして、味覚センサーレオで紅茶×ミルクと紅茶×レモンの各相性度を導き出した結果がこちら!
紅茶×ミルク:95.0pt
紅茶×レモン:95.1pt
なんということでしょう、ちっとも変わりません。僅差でレモンが勝ってはいますが、見事どちらも同じくらい相性が良いという面白くない結果になりました。95pt以上が相性度における”非常に美味しい”というラインですので、どっちを選んでも正解と言えるでしょう。
味覚のバランスとしては紅茶×ミルクの場合は紅茶の苦味とミルクの旨味のバランスが取れ、紅茶×レモンでは紅茶の苦味とレモンの酸味のバランスが取れていた、というのがこの結果の秘密です。
しかしここで注目して欲しいのは紅茶の柔軟性。旨味の強いミルクと酸味の強いレモン、まったく反対の性質を持つこれらをどちらも等しく、そして優しく受け入れる包容力が、紅茶には備わっている……そう、紅茶は実はスゴイ飲み物だったのです(タイトル回収)。
これが苦味の強いコーヒーや、旨味と苦味の高い緑茶などであればこうはいきません。酸いも甘いも嚙み分ける紅茶は、飲み物界のグランマとも言えそうです。ミルクティ派とレモンティ派の血で血を洗う争いが勃発しないのは、こうした紅茶の懐の深さにあるのかもしれないですね。
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