かぼちゃの皮や種・ワタ、捨てていませんか?
かぼちゃは代表的な緑黄色野菜で、美肌や健康には欠かせないβ-カロテンや腸内環境を整えてくれる食物繊維、ビタミンCやビタミンEなどの栄養素が多く含まれていることで知られています。
しかし、かぼちゃは身よりも皮やワタにこそ、より多くの栄養が含まれているってご存知でしたか?
かぼちゃの皮・種・ワタに含まれる栄養がすごい
かぼちゃに含まれるβ-カロテンは老化を促進させる活性酸素を除去・抑制する抗酸化作用があります。また必要に応じてビタミンAに変換され、粘膜の健康維持や皮膚の新陳代謝を活発化するなどの効果が。
実は皮やワタに含まれるβ-カロテンは実の部分に含まれる量より多く、約2倍ともいわれています。
さらに「さすがに食べられないでしょう」と思われがちな種にも、コレステロール値の上昇を抑えるリノール酸、ポリフェノールの一種で抗酸化作用や女性ホルモンのバランスを整える働きをもつリグナン類が含まれています。
β-カロテンはファイトケミカル
近年注目されているファイトケミカルは抗酸化力や免疫力、代謝アップや抗がんにも効果が期待できるという、自然から採れる食物の成分から発見された化学物質。
その期待値は高く、実際にファイトケミカルを摂取することを目的としたスープをがん患者に食べてもらった結果、血液中の抗酸化力が明確に向上した、という結果もあるほど[※1]。
ファイトケミカルは野菜の皮に多く含まれており、かぼちゃの場合はβ-カロテンがこれに当たります。脂溶性で加熱料理でも破壊されにくいため、スープにして柔らかく煮ても安心です。
かぼちゃの皮・種・ワタを食べるには?
普段は捨ててしまっているため食べられない箇所のように思われガチなワタですが、実はかぼちゃの中でも甘みが強く、捨ててしまってはもったいないほど美味しいんです。
かぼちゃを丸ごと食べられるオススメの調理方法は煮付け。皮もワタも全部入れてコトコトと柔らかく煮たら、甘みが強く美味しい煮付けができます。また、ワタはみじん切りにしてかぼちゃのポタージュの中に入れるという方法も。
種の場合はフライパンでカリカリに炒ってから味をつけて、おつまみのようにして食べると美味しいですよ。
かぼちゃの皮を食べる上での注意点
栄養豊富で余すところなく食べられるかぼちゃですが、皮を食べる上で注意点がいくつか。
まず、無農薬の場合は問題ありませんが、少しでも農薬が使用されている場合は一度お湯で湯がき、農薬を流してから使いましょう。
また、皮は加熱して柔らかくしたりミキサーで細かくしたとしても、まだ消化器官が未熟な赤ちゃんにとっては固く、お腹を下す原因となりかねないので控えてくださいね。
かぼちゃは未来の健康の力強い味方。「ワタなんて今まで食べたことがない…」というかたもぜひ一度チャレンジしてみてください!
参考:
※1 『皮も根っこもまるごといただく 奇跡の野菜だし ベジブロス ──ファイトケミカルで免疫力アップ!』タカコナカムラ(著)パンローリング株式会社
麻布医院
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