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味覚を刺激すると集中力がアップするらしい!?

味覚を刺激すると集中力がアップするらしい!?


好きなアニメやドラマなら何時間でもぶっ続けで見続けられるのに、仕事や勉強に取り組もうとするとすぐに気が散ってなかなか進まない、という悩みを抱えている方はいませんか。特に気分が乗らない時の集中力は、その辺のスーパーに売ってる豚肉も顔負けの細切れっぷりですよね。

そんな時に力になってくれるかもしれないのが、あなたの味覚です!味覚を刺激してあげることで、いつもより集中して課題に取り組めるかもしれませんよ。

「甘味」を刺激すると頭が冴える

課題に集中して取り組むためには、「甘味」を刺激すると良さそうです!味覚には甘味、旨味、塩味、酸味、苦味の5種類があり、私たちは甘味と旨味に対して生まれながらに快を感じるとされています。つまり、甘味や旨味は、快のスイッチ!この快のスイッチを押してあげることが、集中力アップに関係しそうなのです。

つくば国際大学の研究者らは、持続的な注意を必要とする課題への味覚刺激の影響を調べました。

実験に参加した人は、PC画面を見てマウスをクリックするだけの単調な課題を行います。PC画面には、ターゲットとなる形(たとえば「◯」)またはターゲットではない形(たとえば×)がランダムに表示されます。参加者は、ターゲットとなる形が表示されたときにマウスをクリックすることを1度につき80回繰り返します。

文字で読むと簡単そうに見えますが、実際やってみると、延々と続く課題に対して「いつ終わるんだろう」という気持ちになり、地味に飽きてきて集中し続けるのが難しくなり、反応にミスが出始めることもあります。

参加者は、この課題の開始と同時に、水(無味)、砂糖の甘味成分を溶かした水(甘味)、安息香酸デナトニウムという苦味成分を溶かした水(苦味)、お酢の酸味成分を含む水(酸味)のいずれかを飲んでから課題を行いました。つまり何も味覚刺激がない、甘味が刺激される、苦味が刺激される、酸味が刺激されるの4条件です。

それぞれの条件で、ターゲットとなる形が表示された時にクリックするまでの反応時間を調べたところ、甘味>無味>酸味>苦味の順で早くなりました。反応時間の早さは、画面を注意し続けられている(集中している)指標として考えられています。無味よりも甘味を刺激した時のほうが反応時間が短くなったということは、甘味の刺激が持続的な注意(集中)をアップさせたといえます。

「可愛い動物の写真」とセットでW効果?

このように、甘い食べ物や飲み物などを口にして甘味を刺激すると、あなたの気が乗らない課題への集中力もアップする可能性があると言えそうです。普段甘いものを控えている方も、ここぞという時には思い切って食べてしまうのも手でしょう。

またこれまでの研究で、今の実験と同じ課題を可愛い動物の写真を見てから行うと、課題の成功率が上がることがわかっています。動物の赤ちゃんによる視覚刺激が快のスイッチを押し、課題への持続的な注意(集中)を高めるようです。

味覚を甘味で刺激することに加えて、視覚にも快となる刺激を与えてあげることで、より効果が期待できるのかもしれません。仕事や勉強の合間にスイーツを食べたり、自分の好きな画像を見て休憩を取りながら、気が乗らないこともなんとかこなしていきましょう!

参考:味覚刺激により惹起された情動が持続性注意に与える影響

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