コーヒーの味の違い
コーヒーの味には、様々な要素が絡んでいます。豆の種類・焙煎の度合い・ブレンド(配合)・挽き方……また、豆の新鮮さや保存状態、水の硬度によっても違ってきます。
同じコーヒー豆を購入しても、ひとつひとつの所作で表情が変わるコーヒー。そんなコーヒー豆の挽き方について見ていきましょう!
コーヒー豆の挽き方について
コーヒー豆の挽き方は、大きく分けて4つ。もっとも荒い挽き方である「粗挽き」、その次に細かい「中挽き」、「細挽き」、細かい「極細挽き」です。細挽きと中挽きの間に「中細挽き」が入り5段階となることも。
豆の種類によって異なりますが、一般的には細かく挽けば挽くほど苦味が強くなり、粗く挽けば挽くほど酸味が目立つようになると言われています。
ちなみにこれからの季節美味しいアイスコーヒーは、氷を入れるため濃いめに淹れるのが通例。細かく挽きすぎると雑味が感じられるようになることもあるので、細挽き~中挽き程度で挽くという専門家が多いようです。
挽き方×抽出方法
挽き方を選ぶときには抽出方法も重要になります。なぜなら、挽き方によっては専門の器具が必要になるから。それぞれの挽き方と抽出方法について見ていきましょう。
①粗挽き
「水にコーヒーをよく浸透させられる」という抽出方法がよく合います。そのため、粉とお湯が接する時間の長いフレンチプレスなどがおすすめ。ペーパードリップで気軽に淹れられるものでもあります。
②中挽き
かなり汎用性の高い挽き方。粗挽き同様フレンチプレスでも淹れられますが、見た目も美しいサイフォンや、一般的なコーヒーメーカーでも淹れやすいのが特徴。
③細挽き
少し専門性が高くなります。エスプレッソを出すときに使われるマキネッタ、長い時間をかけて抽出していく水出しなどが適しています。
④極細挽き
細挽きよりもさらに難易度が高くなります。トルコ式のコーヒーのなかには「粉を濾すことはしない代わりに、コーヒーの上の澄んでいる部分だけを飲む」というかたちをとるものがあります。このようなコーヒーを入れるときに使われる「イブリック」という器具や、エスプレッソをおとすことに特化したエスプレッソマシンが使われます。
扱いやすい挽き方は市販のドリップコーヒーなどでも使われている中挽き〜細挽きくらい。もし細かく挽いたものを楽しみたいときは、事前にコーヒー屋さんに「どうやって飲めばいいか」「何で抽出したらいいか」を聞いておくと失敗が少ないですよ!
参考:
珈琲の大辞典 P15,262.267
挽く | おいしいコーヒーの淹れ方 | 知る・楽しむ | コーヒーはUCC上島珈琲
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