牛乳、使い分けできていますか?
市販されている牛乳には色々な種類があります。そのなかでもよく目にするのは「牛乳」「低脂肪牛乳」「無脂肪牛乳」の3つ。
とくに「低脂肪牛乳」「無脂肪牛乳」は脂肪分の摂取を減らすために選んでいる方も多いはず。しかし、脂肪分を全く摂取しないのも身体への悪影響につながってしまいます。
今回は牛乳・低脂肪牛乳・無脂肪牛乳の違いと使い分けについて考えてみました。
乳脂肪分以外はどれもほとんど一緒!
牛乳とは、牛から絞ったままの乳(=生乳)に加熱殺菌をしたもの。ここから、乳脂肪分を一部減らしたものを低脂肪牛乳、さらに取り除いて乳脂肪分を0.5%未満にしたものを無脂肪牛乳と言います。
牛乳と同様、低脂肪牛乳や無脂肪牛乳でも水や他の原料は一切追加されていません。つまり、乳脂肪以外の成分はほとんど牛乳と同じなのです。
とは言っても飲み比べてみると味に差がありますよね。筆者の所感ですが、乳脂肪分が多い方がコクがあり、乳脂肪分が少なくなるにつれてさらっと喉越しは良いものの、水っぽさ、味のうすさは気になります。
脂肪の役割と摂取する必要性
減量を目的としたダイエットをすると「脂肪や糖質、炭水化物は一切取らない方が良い」と考えている人、それを実行する人もいるかもしれませんが、それぞれに役割があるので「まったく摂取しない」のはおすすめできません。
牛乳に含まれている乳脂肪分(脂肪)は、体内で1gあたり9kcalのエネルギーを産生します。エネルギーは生きている間に消費されていきますが、必要以上に摂取すると体脂肪として蓄積してしまいます。これがいわゆる肥満の原因。摂りすぎは良くありませんが、必要不可欠な栄養であることは確かなのです。
緑黄色野菜は「油を使って調理した方が良い」というのはよく言われている話ですが、これは脂肪に緑黄色野菜が含有する水溶性ビタミンの吸収を良くする働きがあるから。他の栄養素の摂取を促進するためにも、脂肪は必要になるのです。
かといってやはりカロリーは気になりますよね。森永のおいしい牛乳で比較してみると、200mlあたり牛乳が133kcal、低脂肪牛乳が87kcal、無脂肪乳が86kcal。 乳脂肪分が減るほど、カロリーが少なくなるのは納得ですね。
食べ過ぎで1日の摂取カロリーを越えている場合など時々使うのは良いですが、「脂肪が入っていない」という理由だけで低脂肪乳や無脂肪乳を選ぶのは少し安直であるのかもしれません。
牛乳はカルシウムも豊富に含まれており、調理なしに飲める手軽さもあって食生活に取り入れやすい飲み物。ぜひこの機会に今の自分に合ったものを選んでみてはいかがでしょうか?
(※医師に直接指導を受けているなど特別な場合はそれに従ってください)
参考:
牛乳類
牛乳の知識
Q&A:牛乳類・飲料について
牛乳の種類
牛乳の種類
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