焼肉は焼き方で味が変わる
本日8月29日は焼肉の日ですね。それはさておき、年中無休で私たちの心を捉えて話さない焼肉。焼肉を焼くとき、あなたはどれだけ焼き方を意識していますか?
味博士が検証した味覚センサーレオでの味覚分析結果によると、”焼き方”ひとつで味がありえないほど変わるというのです。その事件は味博士との会話から始まりました。
〜とある日の味博士との会話〜
味博士:焼肉で一番何が好き?
私:ねぎタン塩です。味覚だけでなく食感も楽しくてもはや肉の宝石ばk(ry
味博士:じゃあ、焼き方は?
私:え?そりゃー…出されたまま、ぺいっと網に乗せて…
味博士:えーっ!ダメだよそれじゃ!
私:ファッ!?
味博士:焼肉は焼き方が重要なんだよ。レオ(味覚センサー)での検証結果があるから見てみなよ!
突如始まった「味博士の焼肉講座」…
焼き方でどれだけ味が変わるのか!?そしておいしいその焼き方とは!?驚きの検証結果はこちらです。
ねぎタン塩、カルビを味覚センサーで検証!
今回味覚センサーで検証したのはねぎタン塩とカルビ。
まずは、達人が焼いたねぎタン塩と素人が焼いたねぎタン塩で、どれだけの味の違いがあるのか、基本5味(甘味・旨味・苦味・酸味・塩味)を可視化して見てみました。
甘味・塩味・苦味・旨味に明確な差が出ています。達人の焼いたねぎタン塩のほうが明らかに味が濃くなっている…だと…!同じ金額を出しても焼き方でこんなにも味が変わってしまうとは…少々、いやかなりもったいないですね。
旨味に関しても明確な有意差が見て取れました。
味博士:ねぎタン塩を開いたまま焼くのは素人!
軽い気持ちで「ねぎタン塩が好きです」なんて言えなくなる、味博士からの追い打ち。涙で前が見えなくなってきました。なお、気になる焼き方は最後のほうで発表します。
お次にカルビを検証
次に検証したのはカルビです。素人が焼いたカルビと達人が焼いたカルビの味の比較をご覧あれ。
微妙に変わってるけど、そんな違わない…!?と思いきや、変わっていたのがありました。それはカルビの主成分(※独断です)、旨味。旨味なくしてカルビの味は語れませんよね。どれだけ変わっているのかというと…
95%以上の人が「違うよね」と認識できる数値を軽く超えています。「バターとマーガリンて味同じじゃね?」と言ってしまうような人でなければだいたいわかってしまうでしょう。
達人の焼き方とは?
では肝心の焼き方を発表します!
ねぎタン塩
達人が施行した焼き方は「はさみ焼き」。素人は開かれた状態のまま網に乗せますが、ねぎをタンでくるんで網に乗せることで味が凝縮されるのです。お店によって違いますが、包まれた状態で提供されたらそのまま、開いて出されたら一手間かけてねぎを包んでから網に乗せましょう。
カルビ
達人と素人の焼き方の違いは、ひっくり返す回数。気になって何度も何度もひっくり返しがちなカルビですが、ひっくり返すごとに火に当たる面から旨味が流出してしまいます。ひっくり返すのは1回ポッキリに止めましょう。
焼いたあとも重要?!
ちなみにカルビ氏、達人の焼き方(1回ひっくり返す)さえクリアしてればいいのかと思いきや意外とデリケート。焼いたあと食べるまでのケアによっても味が違うようです。
焼いたあと皿に一度さらに避難させたカルビと、網の端に寄せて焼けないようにしておいたカルビの旨味を比べると衝撃の結果が現れてしまいました…
達人が焼いたカルビの旨味と比較すると、皿カルビは9%、網の端カルビは11%も旨味がDOWNしています。これはカルビを網の端において温め続けることで、旨味が蒸発して外に出て行ってしまうため。もちろん、放置時間が長くなればなるほど旨味は下がりますので、焼いたら放置せずとっとといただきましょう。
味博士の焼肉講座は以上です。個人的には「いままでの私の焼肉人生はなんだったの?!」という感じですが、明日からはこの焼き方で焼き、生まれてからいままでの分も取り戻そうと考えています。
みなさまもおいしい焼肉ライフをお送りください!!!
※本記事は2016年8月29日(月)に味博士も出演・協力した、NHK総合テレビ「あさイチ」で放映された内容を元に構成しております。
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