宅飲みビールは至福の時間
仕事から帰宅して家に帰ってビールを開ける瞬間というのは、何物にも代えがたい至福の時間ですよね。
そこで重要なのが「ビールのおつまみ」。グルメ漫画でもしばしば目にするテーマです。
新人OLの池田咲子は一週間に一度、自分をねぎらうために「ご褒美ごはん」の日を設けています。給料日後はゴージャス、給料日前はショボくなる彼女の食卓を紹介するほんわか系料理漫画「ごほうびごはん」。
本日の彼女のメニューはいったいなんでしょうか。
仕事中にもかかわらず「食べ合わせ」を真剣に検討する彼女。ビールという単語を聞いて「キタコレ!」とばかりに挙手します。
帰宅後、待っていたのは…
半熟煮たまご!!
出来栄えは上々のようです!
(引用:ごほうびごはん 第2話)
ビールとの相性に対するこの反応、納得です。ビールと半熟煮たまごと言えば、もはや鉄板の組み合わせですよね。小腹が空いているときのおつまみに最適です。醤油の塩味、卵の旨味とビールの苦味、爽快な飲み口が合わさって、絶妙なマリアージュ!
いっぽう、ネットや飲みの席でこんな意見を耳にしたことは無いでしょうか。
「ゆで卵はビールと合わない」
同じ卵をゆでた料理にもかかわらず、評価が分かれるこのふたつ。
今回はその謎について、味覚センサーレオで解明していきたいと思います!
ビール+半熟煮たまごとビール+ゆで卵、それぞれの相性度
用意したサンプルは次の2点。
・半熟煮たまご:セブ◯プレミアムの半熟煮たまご
・ゆで卵:ゆで卵に塩を少々かけたもの
今回検証するのは、半熟煮たまごとゆで卵それぞれのビールとの「相性度」。その食べ合わせがどれだけおいしいのかを味覚センサーレオで数値化します。
相性度は100点満点形式で測定。測定基準は以下のとおりです。
・100点:完璧な食べ合わせ
・95点以上:とてもおいしい食べ合わせ
・90点以上:おいしい食べ合わせ
・80点前後:普通
・70点以下:おいしくない食べ合わせ
まずは単体での味分析結果を見てみましょう。
ビールは苦味と酸味に特化。
半熟煮たまごとゆで卵は、意外にも基本5味(甘味・旨味・苦味・酸味・塩味)のバランスが似通っています。ただ、半熟煮たまごのほうが主に旨味と塩味が高い結果となりました。
次に相性度を測定します!
ビール+半熟煮たまごの相性度は…
95.4pt
「とてもおいしい」と言える数値!白ワイン+白身魚と同じくらいの相性度です。
次にゆで卵の相性度は…
86.5pt
相性が悪いわけではないですが、取り立てて「おいしい」とは言えず、好みが分かれそうな数値です。「合わない」という意見ももっともかもしれません。
ではなぜ、ここまで差が出たのでしょうか。
ビール+半熟煮たまごのほうがゆで卵より相性度が高い理由
ビール+半熟煮たまごとビール+ゆで卵の相性をチャートで示してみました。これは、チャートが5角形に近いほど味のバランスが取れているということになります。
半熟煮たまごのほうがゆで卵に比べ旨味・塩味が高いため、ビールの苦味・酸味とバランスが取れ、お互いの味を高めることができる状態となっています。
ゆで卵ではビールの強い苦味や酸味にゆで卵の旨味・塩味が負けてしまい、ビールの味に打ち消されてしまうのです。
これは一手間かけても、ビールのおつまみは半熟煮たまごをチョイスしたいところ。「ごほうびごはん」の主人公、池田咲子のように自分で漬ければ、感動もひとしおのぜいたくおつまみが出来上がります。
めんどくさい!待てない!いますぐ食べたいんだ!そんなあなたはコンビニで買えるのでぜひ見てみてください。ローソン、ファミマ、セブンイレブン、どこでも買えますよ!
※本記事はマンガHONZさんに寄稿した記事と同内容です。