のんべえ流のツウすぎるおつまみ
あなたはお酒のおつまみに何を食べますか。筆者はお酒に強くないのでわからないのですが、お酒のおつまみといえば枝豆や柿の種、焼き鳥やさきイカを勝手にイメージしています。しかし先日、のんべえ女子マンガ『ワカコ酒』をふと手にとってみたところ、第一巻の第一話の時点でのんべえと非のんべえの間にそびえ立つ壁に圧倒されてしまいました。
ぼっち飯をキメている主人公・村崎ワカコさん。なぜか周りの視線を集めているようです。
周囲の視線の先には、鮭と冷酒!
そして突然の変化球:「日本酒×鮭の皮」!!
隣の席の男性も、思わず見とれています…
っておい、そこ見とれるところなの!?
(新久千映 ワカコ酒1巻より引用)
鮭の身と皮の間にある「黒い部分」の方が味が濃くておいしいというツウな嗜好や、身と皮を一緒に食べるというのはまだ理解できます。しかし、焼き魚の皮だけをあえて食べるというパターンはあるのでしょうか。
教えて、レオ先生!!
説明しよう!
レオ先生とは、食べ物の味を数値化できる「味覚センサーレオ」のことで、基本5味である甘味・旨味・塩味・酸味・苦味を1〜5段階で表せるほか、食べ物の相性度も100点満点で示すことができるスグレモノだ!。
「レオ先生、日本酒には鮭の身と、鮭の皮、どちらの方が相性が良いのでしょうか…!?」
身vs皮、相性が良いのはどっち?
さっそく、レオ先生に日本酒(平均)と焼鮭の相性を調べてもらいました。その結果がこちらです。
ビール×鮭の身 89.7点
ビール×鮭の皮 90.6点
僅差ではあるものの、本当に皮とのほうが相性が良かった…!
これは驚きです。なぜなのでしょう。
今度は、レオ先生を手なづけている味博士に聞いてみましょう。
味博士「まず、それぞれの5味チャートを見てみましょう」
味博士「身よりも皮の方が旨味と塩味、そして甘味が強いことがわかります。これらの強い味覚が日本酒の強い苦味・酸味とよりよくバランスを取ることで、相性が良くなるのでしょう。」
なるほど。味覚のバランスの面で、皮の方が相性が良いのですね。それにしても、どういうタイミングで皮だけを食べてみようと思うのでしょうか。最初に皮だけを食べてみようと思った人は純粋にすごいですね。いつかお酒が飲めるようになったら、試してみようと思います。
※本記事はマンガHONZさんと共同企画させていただいております。