好きな画像をプリントできる「PICTCAKE」
今では、さまざまな分野でITの技術が活用されています。お菓子作りの分野も例外ではありません。ITの技術を使えば、こんなふうに味博士がプリントされたプレート付きのケーキだって作れちゃうんですよ!
ケーキは、株式会社BAKEが提供する「PICTCAKE」というサービスを利用して作って頂きました。このサービスでは、カメラやスマートフォンで撮った写真をはじめ、あらゆる画像データを可食シートにプリントしてケーキにしてくれるのです!注文はPCやスマートフォンから行うところも実に現代的。大学の研究室や仲間内でのサプライズにぴったりですね。
画像データと共にケーキをオーダーすると、冷凍された状態でケーキが届きます。通常は冷蔵庫内で10時間かけて解凍して食べることが推奨されています。しかし、人によっては急いでいて10時間未満で解凍したり、常温ですばやく解凍したりする方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今日は、PICTCAKEの味は解凍時間によって変わるのか?を調べてみたいと思います。
ケーキのベストな解凍時間を探る!
実験は、PICTCAKEを冷蔵10時間、冷蔵6時間、常温3時間の3種類で解凍し、スポンジとイチゴの部分を味覚センサー「レオ」で分析することで行いました。なお、PICTCAKEは「MINI」「SINGLE」「DOUBLE」の3サイズあり、実験ではMINIのケーキを使いました。株式会社BAKEの阿座上陽平さんは「解凍時間によって一番影響が出るのはイチゴだと思います」とおっしゃっています。
さっそく、分析のために上記条件で解凍した3種類のケーキを切断していきます。切断の段階でもそれぞれ特徴がありましたので、ご覧ください。
■常温3時間で解凍したケーキ
下の方の生クリームがまだ凍っていて、全体的に弾力がありました。表面は崩れるけれど中身はガジっとしている印象です。イチゴやフルーツは固く、切る時に層が崩れてしまいました。
■冷蔵6時間で解凍したケーキ
常温3時間ほどは固くなく、スポンジは普通のケーキと同じくらいの固さでした。見た目は美しいですがイチゴやフルーツ部分はまだ固く、ケーキとして全体的にひんやりとしすぎていました。
■冷蔵10時間で解凍したケーキ(BAKE推奨)
断然、柔らかいです。生クリームもふわっとしていました。温度も冷たすぎず適切で、イチゴやフルーツも柔らかさを取り戻していました。
このように、切った段階から明らかな特徴の違いを示していた3つのケーキですが、果たして味覚センサーによる分析ではどのような違いが現れたのでしょうか…!?
味覚センサーで味を比較!
食べ物の味を数値で表せる味覚センサー「レオ」による分析では、甘味と酸味に大きな違いがありました。
甘味は、常温3時間のケーキと比べて、冷蔵6時間と冷蔵10時間のケーキが有意に高くなっていました。
また、甘味の増加に伴い、常温3時間のケーキと比べて、冷蔵6時間と冷蔵10時間のケーキは酸味が低くなる傾向がありました。
これは、切断時にも違いがあった、イチゴの解凍具合に依存するものだと考えられます。よく解凍されているイチゴほど甘味が立ち上がり酸味が減り、解凍が不十分なイチゴでは甘味が抑えられて酸味が目立ってしまうのです。
これより、やはりPICTCAKEは冷蔵庫内で10時間かけてじっくりと解凍するのが一番美味しいということが分かりました!せっかくオーダーするのなら、ゆっくり解凍して一番美味しい状態で頂きたいですよね。
これからクリスマスが近づき、ケーキを食べたり準備したりする機会も増えてくるでしょう。今年は、PICTCAKEをオーダーして、大切な方を喜ばせてみてはいかがでしょうか!
PICTCAKEの詳細についてはこちらからご覧ください♪