■外国人はお酒に強いだけじゃなかった
日本人と外国人は、外見だけでなく体質にも大きな差があります。たとえば、”外国人の方がお酒に強い”というのは耳にしたことがあると思います。外国人は日本人に比べて、アルコールを分解する酵素の働きが活発であるため、水のごとくジャブジャブとお酒を飲める人が多いのです。
ところが、外国人が日本人より強いのはお酒だけではありませんでした!
今日は、日本人にはちょっとショックな事実をお知らせします。
■胃もたれのしやすさも人種差があった
外国人が日本人より優れている体質、それはずばり…
“外国人の方が胃もたれしにくい”
ということです。
胃もたれは、大量の脂っこいものや胃を刺激するものを食べた後や、年齢を重ねて胃のはたらきが弱ってきた時に起こりうる現象です。しかし、何を食べるか、何歳であるか、そんなことは関係がないほど、日本人の胃と外国人の胃には圧倒的な差があるのでした。
その差は、胃の形です!
■日本人は胃の形で損してる?
外国人は、「牛角胃(ぎゅうかくい)」という形の胃を持っている人が多いです。牛角胃は胃液や食べ物の流れがスムーズで、消化がされやすい形です。胃の形をイラストで描けと言われたら、きっとこの牛角胃の形を描くことでしょう。
一方で日本人は、鉤状胃(こうじょうい)や瀑状胃(ばくじょうい)といった、胃液や食べ物が胃にたまりやすい形の胃を持つ人が多いのです。この形では、牛角胃に比べて消化が進みにくいのです。自分の胃がこんな形をしていたなんて、思ってもいませんでしたよね。
もしかすると、日本人に比べて外国人の方がたくさんの量の食べ物を食べられるのも、消化しやすい胃のおかげなのかもしれません。
■刺激物を控えて胃に優しくしよう
日本人は胃の形が消化にとって不利であることは分かりました。それでも、胃にやさしくするように心がけることで、胃もたれの回数は減らせるでしょう。
多くの方が愛飲しているであろうコーヒーは、実は胃に負担がかかりやすい飲み物です。また、ビタミンCや酢などの酸、頭痛薬の一部なども胃を刺激しやすいと言われています。こうした食べ物は、空腹時を避けて、ある程度お腹に食べ物が溜まってから食べたり飲んだりすることをお勧めします。特に朝起きたばかりの時は気をつけて下さい。毎朝空腹にコーヒーを垂れ流していると、徐々に胃の機能が弱ってくるかもしれませんよ…!
胃は繊細で、調子を崩すと食べる楽しみが失われてしまうほどに弱ってしまうケースも多々あります。食べることが好きなあなたは、ぜひ胃を大切に扱ってあげてください♪
*関連記事
スイーツ好きより甘党!?「香港人の味覚」を調査してみました!
味覚の話題なら味博士にお任せ!
FacebookとTwitterもぜひチェックしてください♪
※ 当ブログでは、味覚に関する企画を募集しております。
味博士に聞いてみたい味覚の謎、気になるおいしい食べ合わせなど何でも結構です。
ご気軽に問い合わせフォームまたはコメント欄にご意見をお寄せ下さいませ。
味覚に関する詳細は拙著をご覧ください。
【日本人の味覚は世界一 (廣済堂新書 36) [新書]】
■鈴木 隆一 (著)
■廣済堂新書
■税込¥ 691