さて、いよいよ本日深夜ついにボジョレーヌーボーの解禁ですね。
ボジョレーはもとより、『研究』という名目で赤ワインたくさん飲めてしまうこの仕事、素晴らしいです。。。
ええ、今日も仕事ですから。。。
ところで、ボジョレーはもちろんですが、今日はワインにまつわる相性のお話です。
肉料理には赤ワイン、魚料理には白ワインってよく言われますよね。
なぜなんでしょうか。
科学的には本当に合う、、というのは以前お話したのですが、実際そうかほんとかどうかわからないじゃないか!?なんてクレームをつけて、買ってもらいました。お肉とステーキ♡
こんなお肉。
すいません。。。仕事です。。。
さて、今日はその赤ワインとお肉料理が何で合うのか!?おさらいです。
赤ワイン、白ワイン、ステーキ肉、白身魚のカルパッチョをAISSYと慶應義塾大学共同で開発した味覚センサーを使って数値化してみました。
こうなります。
まずはワインからどん!!
赤ワインは苦味が最も強く、少し酸味を感じるというのが特徴ですね。
白ワインは柔らかな苦味と酸味と甘味のバランスが特徴ですね。
もちろん個体差はありますが、平均値をとるとこうなります。
続いて、フードをどん!!
ステーキは肉の旨味と甘味が最も強く、塩コショウをしているので、塩味も特徴に出ています。
白身魚のカルパッチョは比較的淡泊な旨味と塩味が特徴にあります。
うーん、これじゃあ、なんのこっちゃわからんですよね。。。
じゃあわかるようにどん!!(食べ合わせを表現してみました。)
赤ワインの苦味と肉の旨味・甘味のバランスがよい。
ところが白身魚だと、どん!
そう、赤ワインの苦味が強すぎて、淡泊な白身魚の旨味を邪魔してしまうのです。
ちなみに白ワインだと、どうなるか。
これは白ワインと白身魚のカルパッチョ。言わずもがなご覧の通りのバランスのとれ具合です。ところがステーキ肉だと、どん!
肉の味わいが強すぎて、今度は白ワインの味わいを邪魔してしまいます。
明らかですね。
ということで、AISSYの味覚センサーを使うとこれらの分析データを元に相性度が算出できます。
相性度はいかに味覚のバランスがとれているか?というところから算出できます。
そうすると、、、
赤ワイン+ステーキ肉の相性度は、、、94.0%
赤ワイン+白身魚のカルパッチョの相性度は、、、75.1%
白ワイン+白身魚のカルパッチョの相性度は、、、95.9%
白ワイン+ステーキ肉の相性度は、、、69.9%
当たり前なんですが、こうやって可視化してみると分かり易いですよね!!
というわけで、筆者は仕事を名目にステーキと赤ワインを楽しむのでした。
さて、いかがでしたか?
ボジョレーもうまもなく解禁です。
是非、お肉も一緒に楽しんでみてくださいね。
では次回をお楽しみに。
味覚のおもしろ話がいっぱい!
FacebookとTwitterで、味博士をフォローしてね!
※ 当ブログでは、味覚に関する企画を募集しております。
味博士に聞いてみたい味覚の謎、気になるおいしい食べ合わせなど何でも結構です。
ご気軽に問い合わせフォームまたはコメント欄にご意見をお寄せ下さいませ。
味覚力に関する詳細は拙著をご覧ください。
【「味覚力」を鍛えれば病気にならない――味博士トレーニングメソッド (講談社)】
■鈴木 隆一 (著)
■講談社
■税込¥ 905