元はアメリカで薬として作られたコーラは、今では誰でも気軽に飲める炭酸飲料となりました。
コーラには砂糖が含まれているので、健康上の理由から、最近は人工甘味料を使ったカロリーオフのタイプも人気ですね。
皆さんはどちらがお好きでしょうか。
「ダイエットもしたいけどコーラも大好きだからカロリーオフを選んでる!」
「カロリーはあるけど、人工甘味料より砂糖の味の方が好き!」
などなど、カロリーはもちろんのこと、人工甘味料か否かを意識して商品選びをされる方も多いと思います。
砂糖と人工甘味料では、味の強さや後味の長さが異なると言われていますが、実際はどんな風に違うのでしょうか?
今回は、普通のコーラとカロリーオフのコーラの味覚測定を通して、砂糖と人工甘味料の違いを数字で説明してきますよ!
ぜひ、実際の感覚と照らし合わせながら読んでみてくださいね!
数あるコーラの中で人気が高いのは、やはりコカコーラやペプシコーラでしょう。
その中から今回は、普通のコーラ代表として、コーラの元祖である『コカコーラ』および、カロリーオフ代表として、ペプシコーラの売れ筋『ペプシNEX ZERO』について測定しました。
最初に、両者の成分について比較しておきます。甘味成分はピンク字です。(公式HPより転載)
コカコーラ:糖類(果糖ぶどう糖液糖、砂糖)、カラメル色素、酸味料、香料、カフェイン
ペプシNEX ZERO:酸味料、カラメル色素、香料、甘味料(アスパルテーム・L-フェニルアラニン化合物、アセスルファムカリウム、ステビア、スクラロース)、カフェイン
ご覧頂ければ分かる通り、両者の成分は、甘味成分のみが異なっています。
さらに、カロリーを比べてみますと、
コカコーラ:45kcal(100mLあたり)
ペプシNEX ZERO:0kcal(100mLあたり)
となっており、砂糖を使っているコカコーラにはカロリーがあります。
これを念頭においた上で、おまちかね味覚測定です!
5つの基本味、「甘味」「旨味」「塩味」「酸味」「苦味」を測定できる味覚センサー。
しかし!このセンサーの実力はそれだけじゃないんです。
実は、味の経時変化も測れちゃうんです!
(味の経時変化については、こちらの記事をご参照ください☆)
では早速、時間ごとの甘味成分の性質の違いに迫ってみましょう。
まず、スタートから1分間の甘味の測定データを示します。
この図から、コカコーラとペプシNEXで甘味の立ち上がりが違うことが分かります。
砂糖はすぐに甘さを感じ、甘味料はじわじわと甘さがやってくるのです。
つまり、コーラを口に含んだ瞬間については、コカコーラは炭酸の刺激とほぼ同時に甘味を感じるのに対し、ペプシNEXはまず炭酸の辛みがきて、だんだん甘味が立ち上がってくるということです。
実際の味を思い出してみると、そんな気がしてきませんか?
次に、味の強さの違いです。
実際に、甘味料の方が強く甘さを感じられると思いますが、測定結果としても甘味料の方が甘さが強い事が確認できました。
さらに、後味についても見てみましょう!
これは、ゴクリと飲み込んだあとの口の中での甘味の1分間の変化を示しています。
どちらも甘味は減衰していきますが、ペプシNEXの方が少しだけ減衰がゆっくりであるかつ、甘味が強く残っている事が分かります。
このことから、砂糖は後味すっきりであり、甘味料は余韻を楽しめる味であることが分かります。
皆さんは、コーラを選ぶ時、後味のことを気にしていますか?
後味の有無は、人により結構好みが分かれるので、大事な要素ですよね。
砂糖と人工甘味料について、口に入れた瞬間の立ち上がり、甘味の強さ、味の減衰具合の3つについて測定データとともに説明してきましたが、いかがでしょうか。
皆さんの感じ方と近い結果になりましたでしょうか。
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実際の感覚がデータで裏付けできるのも、味覚センサーの面白いところです☆
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