こんばんは、味博士です。
焼肉の中でも人気の高い牛タン(画像は違いますが・・)。
注文すると必ずと言っていいほど添えられているのがレモンです。
なぜ相性がいいのでしょうか?
※味の相互作用(抑制効果、対比効果)が働いているので、単純な味の足し算ではありません。味の相互作用(抑制効果、対比効果)については、『日本人の味覚は世界一』のp.19をご参照下さい。
それは、上図のように、ぎゅっとレモン果汁を絞ることで、牛タンの旨味や塩味にレモンの酸味が加わって爽やかでバランスのいい美味しさになるからなんです。
ということは、似たような味覚を持つ、牛タンを味わえる究極の果汁があるのではないでしょうか?
はい、ありました。
それが・・・
グレープフルーツです。
塩味、旨味、酸味のバランスがレモンと同じく整っています。
ですので、牛タンの塩味や旨味とレモンの酸味をバランス良く味わえるのです。
是非皆様も一度試してみてはいかがでしょうか。とても美味しいのでお試しですよ。
※味覚チャートの味バランスについては、『肉には赤ワイン、魚には白ワイン』記事をご覧くださいませ。
それでは、次回をお楽しみに!
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味覚に関する詳細は拙著をご覧ください。
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