皆大好き、卵かけご飯。
でもその卵かけご飯の美味しさを最大限引き出す方法があることをご存知でしょうか?教えてくださるのは・・・・
美食家として知られる北大路魯山人です。
卵を温めると美味しくなる
魯山人がこだわったのは卵を入れるタイミングや調味料ではなくて、卵の状態。卵を温めてから入れると美味しくなる、という話です。しかし、沸騰したお湯で温めるとかそういう話ではなく、温めるのは手です。
つまり、卵を人肌の36℃前後に温めておくと、美味しいというのですが、どれくらいの時間温めればいいかというと、30分がベストだというのです。30分間、卵を手に持って温める・・・かなりの忍耐作業です。
温めると本当に卵かけご飯は美味しくなる?
30分間も卵を温めて本当に美味しくなるのか、さっそく検証してみましょう。使うのはもちろん・・・
味覚センサーレオです。卵を5分、15分、30分、60分温めてから、卵かけご飯を作って、その5味を計測します。今回は卵の旨味がどれだけ出ているかで美味しさを判定します。
結果はこちら。
・・・なるほど。
60分温めた方が30分温めた卵かけご飯よりも美味しいという結果が出ました。ただ、差は非常に小さく、多くの人がわからないくらい細かい差ではあります。一方、卵を5分温めた卵かけご飯に比べると明らかに30分ないしは60分温めた方が旨味が高く美味しいという結果になりました。
魯山人はなぜ30分を押したのか
以上から、魯山人が30分を押したのは、2つの説が考えられます。
1.さすがの魯山人も1時間以上卵を温めて卵かけご飯を作りはしなかった
2.美食家・魯山人をもってしても30分温めた卵かけご飯と60分温めた卵かけ御飯の差を味覚で感じ取れなかった
実際に30分手で温めるのもなかなか大変ですが、何も温めないよりは味が変わるのは間違いないので、ぜひ皆さんも試してみてはいかがでしょうか?