意外な事実

肥満の時代、おやつはどう変わる?10年間で糖分・塩分を減らしたイタリアのプロジェクト

健康的な食生活が提唱され、色々な食べ物がヘルシーになりつつあります。それは、甘いものやお菓子も例外ではありません。

欧米では、10年以上も前から幼児の肥満が問題になっていました。そこで10年前からイタリアの菓子・パスタ製造協会(Aidepi)が取り組んできたのが、子どもたちのおやつの改良です。

協会の働きによって、市販のアイスクリーム、ビスケット、スナック、ジュース、ヨーグルトは、10年前に比べるとより繊維質が増え、糖分、塩分、飽和脂肪酸は減少したことが発表されました。

イタリアで発足した1億ユーロプロジェクトとは?

現在、「肥満」は世界中で大きな課題となっています。にもかかわらず、各国で販売されるお菓子やスナックには多くの塩分と糖分、高いカロリーが含まれています。

日本のお菓子は比較的ヘルシーですが、雑貨店などで海外のお菓子を買おうとすると、そのカロリーの数値に目を見張ることもありますよね。

10年前にイタリアで発足した「健康を手に入れよう ( Guadagnare Salute ) 」というシンプルなタイトルのプロジェクトでは、食品の栄養面での質を向上させ、商品に明記されるラベル内容の充実がうたわれていました。

とくに、子ども向けの食品についてはより慎重に、親の関心を喚起するべく、ラベル内容のチェックが行われてきました。その結果、10年間で1億ユーロを投資した国を挙げての努力が数字に表れたんです。

10年で変わったイタリアのおやつ

まずは朝食用のシリアルから。10年前に比べると、塩分は61%、糖分は29%削減され、トランス脂肪酸は完全に排除されました。そして繊維分はおよそ2倍、10年前比145%になっています。

ビスケットやクッキーは、飽和脂肪酸は-55%とおよそ半分に、糖分は29%減少、そして繊維質は65%増量しました。こちらもトランス脂肪酸は排除されています。
小腹が空いたとき、イタリア人がオフィスでよく口にするクラッカーは、塩分35%減量、トランス脂肪酸ゼロ、繊維が140%に。

1袋単位のケーキ類は、糖分が-29%、飽和脂肪酸-20%、1袋のカロリーも-21.5%となりサイズも縮小されました。

アイスクリームのスタンダードサイズも-22%小さくなり、糖分は34%、飽和脂肪酸は33%減少。場合によっては、保健省の目標を大幅に上回ったケースも多かったそうです。

栄養学者たちは、このプロジェクトにより減少したおやつに含まれる塩分や糖分の数値にもまして、トランス脂肪酸の減少が意味するところは大きいと語ります。また、繊維が増量しているという傾向も非常に良いことで、腸内細菌への好影響や満腹感をより安易に感じる効果が期待されています。

この働きはイタリアでのものですが、日本のお菓子もより少ない塩分へ、より少ない糖分へ、そしてより多くの繊維へ変わっていくのではないでしょうか。健康的なお菓子が増えたら、間食もしやすくなる……かも、しれません。

参考:
Meno zuccheri sale e grassi: così in 10 anni sono cambiate le merendine
Rivoluzione nella pasticceria: in 10 anni dolci, cracker e gelati (meno sodio, grassi e zucchero)

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