「ミルキー」と聞くと浮かんでくる、「♪ミルキーはママの味♪」というキャッチフレーズ。ミルキーのどこか懐かしくなる優しい味にぴったりなフレーズですよね。
ところであなたはこう考えたことはありませんか?「これは本当にママの味なのか」と。
不二家公式サイト[*]によると、ミルキーはれん乳を使って作られています。この原料は搾りたてのミルク。つまりミルキーの味は牛のお母さんの味というわけです。母の愛を思い出すのに十分な味のミルキーですが、我々の母は牛ではなくヒトですよね。
というわけで今回はヒトの「お母さんの味」とミルキーがどれだけ似ているのか、題して「『♪ミルキーはママの味♪』は本当なのか」を検証したいと思います。
ミルキーと母乳の味はどれだけ似ている?
用意した資料は人間のお母さんの母乳と市販のミルキーです。母乳は赤ちゃんにとって欠かせないものですが、今回は検証のため50g分いただきました。
そして検証するのは味覚センサーレオ。人工知能でヒトが味を感じる仕組みをトレースした味覚センサーです。
味覚センサーレオでの検証結果は、ヒトが感じる味に限りなく近いもの。このレオくんを使って母乳とミルキーの味を分析してみました。
味は、5つの基本味(甘味・旨味・苦味・酸味・塩味)からできています。まずは、母乳とミルキーの基本5味の構成割合から。
ミルキーのほうが甘味の割合が高いですね。ただ、甘味がもっとも強く、次いで旨味、苦味・酸味・塩味は同程度……という味のバランスは似ています。
しかし問題なのは味の出方。チャート図で見てみましょう。
母乳はミルキーに比べてかなり各味覚が弱いです。甘味がもっとも強いとは言っても、大人が味わうと「わずかに甘味を感じる…ような気がする」程度でしょう。対してミルキーはもちろん大人が味わっても十分に味を感じる強さです。
「♪ミルキーはママの味♪」は本当なのかというと、全く違います。ただ、離乳した我々向けの母乳の味と言い換えることはできるかもしれません。
成長してから母乳を味わう機会はほとんどありませんが、ミルキーを食べることで、乳を吸っていたころ母の腕にくるまれ安らいだ…そんな気持ちを思い出せる可能性もゼロではないでしょう。
参考:
「ミルキー」の袋に「ミルキーはママの味」とありますが、どういう意味ですか?
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