人が好きなものは、経験によって決まることもあれば、その人の性格が影響することがあります。たとえば、甘味が好きな人は冒険的な刺激よりも安定を好む傾向があるなど、好きな味覚と性格には関係があることが知られています。そして、味覚だけでなく、どうやら好きな食べ物の種類と性格にも関係があるようです。食べ物と性格の関係を調べた研究を見てみましょう!
12の性格因子は好きな食べ物に影響する?
西南女学院短期大学の研究者らは、294人の女子学生を対象に調査を行いました。
まず「矢田部ギルフォード性格検査」という検査を行って性格の特性を調べました。さらに、身近な20種類の食べ物(米、食パン、うどん、じゃがいも、とうふ、あぶらあげ、いか、さば、ちくわ、豚肉、鶏肉、ハム、卵、生乳、ほうれん草、ねぎ、にんじん、はくさい、きゃべつ、だいこん)について、好き嫌いやその理由についてアンケートを行いました。そして、性格と食べ物の好き嫌いに関係があるかを、統計を使って調べました。
その結果、性格を形作る12つの因子と、好きな食べ物には関連があるらしいことが分かったのです。以下に結果の一部をまとめてみます。
性格因子と好きな食べ物の結果
1)お米が好きな人は「呑気さ」が低い・・・お米が嫌いな人のほうが呑気!?
2)うどんが好きな人は「社会的外向」が低い・・・内気な人のほうがうどん好き!?
3)豆腐が好きな人は「抑うつ性」が高い・・・まさに豆腐メンタル!?
4)イカが好きな人は「社会的外向」が高い・・・社交的な人はイカ好き!?
5)ちくわが好きな人は「一般的活動性」が高い・・・活発な人のほうがちくわ好き!?
6)大根好きは「一般的活動性」と「支配性」が高い・・・ちょっと怖いぞ!?
7)豚肉が好きな人は「神経質」が低い・・・豚肉好きはおおらか!?
8)油揚げが好きな人は「思考的外向」が高い・・・人の目が気になる人は油揚げ好き!?
9)ねぎが好きな人は「社会的外向」が高い・・・ねぎとイカのダブルなら最強!?
いかがでしょうか。ピンとくるものはあったでしょうか。
これは女子学生を対象に行った結果なので、必ずしも全ての人に当てはまるとは限りませんが、性格を形作る因子は好きな食べ物と関係があるらしいというのは面白い発見ですよね。こうした研究が進めば、AIを使って好きな食べ物から相手の性格が予測できたり、好きな食べ物で男女をマッチングするサービスなども出てくるかもしれませんね!
参考:食物嗜好の心理学的研究
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