味覚と性格の関係とは
レオ:味博士!今日は何の食品を分析すればいいのかニャ?
味博士:う〜ん…
レオ:ドキドキ!ワクワク!
味博士:今日は、分析はしません
レオ:えっ(ガーーーーン)
味博士:味覚と性格についての話をしようかな
レオ:味覚センサーの僕がいる意味ェ…
味博士:(ペットとして)対話要員でお願いします
レオ:はい。味覚と性格って関係あるのかニャ?
味博士:アメリカのロバート・クロニンジャー氏が発表した“パーソナリティ理論”という性格論があるんだけど、これは性格と遺伝子における関連性を報告したもので、味覚との関係も明らかになっている
レオ:“パーソナリティ理論”ってどんなものニャ?
味博士:人のパーソナリティには「気質」「性格」2種類の要素があって、一言で言えば気質は無意識下のもの、性格は意識的なもの。さらに細分化すると「気質」は4因子、「性格」は3因子で、これをもとに個人のパーソナリティが構成されるんだけど、特に重要なのが気質の「新奇性探求」、「損害回避」、「報酬依存」の高低。
レオ:なんのことやらニャ。
味博士:すごく端的に言うと「新奇性探求」は冒険心、「損害回避」は自制心、「報酬依存」は承認欲求みたいなものかな。これらの高低と味覚は関連性があるという報告がされているんだ
レオ:なるほどニャ
味博士:ではそれぞれの味覚について、性格の傾向を見てみようか
甘味
味博士:甘味を好む人は新奇性探求が低く、損害回避が高いという結果が出ている。つまり、冒険的な刺激よりも安定を好む傾向にあるんだ
レオ:石橋を叩いて渡るタイプかニャ?
味博士:ほかにも報酬依存因子が高くて、周りの目を気にする人が多いらしい
レオ:冒険するには人の目気にしてたらやってらんねーもんニャ
味博士:明るい性格で、恋人の前では甘えん坊なところも…
レオ: 私かしら///
味博士:甘い恋愛がしたいのかもね
レオ:甘味だけに!!!!
塩味
味博士:しょっぱい味が好きな人は、新奇性探求も損害回避も高い。反面、報酬依存は低い傾向
レオ:感情の起伏が激しいとか、気分屋なタイプってこと?
味博士:そうなるかな。心の中にアクセルとブレーキが混在しているから、それぞれが相反してストレスも感じやすい人が多い。恋愛を含め熱しやすく冷めやすい一面もあるみたい
レオ:塩味は長続きしない味だもんニャ〜
味博士:酸味もだけどね
レオ:「甘味」と「塩味」どっちも同じくらい好きな人はなんなんニャ?
味博士:ムラがあるんじゃないかな