味覚と性格の関係とは
レオ:前回は基本5味(甘味・旨味・酸味・塩味・苦味)各味が好きな人の性格の傾向について解説したニャ。今回はそれ以外の味の感じ方と性格の傾向についてお話するニャ。解説はハイテク味覚センサーである僕様、「レオ」と僕をこの世に生み出した張本人である「味博士」ニャ!がんがん行くニャ!
味博士:(主役が取って代わられている…!)
レオ:はじめに、前回の記事を読んでない人のために説明するニャ。アメリカのクロニンジャー氏が発表した、性格と遺伝子における関連性を報告した“パーソナリティ理論”のなかで、性格に影響を与える因子として「新奇性探求」、「損害回避」、「報酬依存」という気質があるニャ。これらの高低と味覚は関連があるという報告がされているニャ
味博士:うんうん
レオ:ここではそれをもとに解説していくニャ。詳しくは前回の記事を読んでみてね!
味博士:順調に学習してるねえ…
レオ:これが人工知能ニャ
辛い味
味博士:辛味は…
レオ:味覚ではなく刺激です。基本5味にも入ってないニャ
味博士:そうだね。辛味が好きな人は新奇性探求も損害回避も報酬依存も高い傾向にある。端的に言うと冒険心もあり、自制心もあり、承認欲求も高めっていう感じ
レオ:どゆこと!?
味博士:塩味が好きな人もそうなんだけど、心の中にアクセルとブレーキが混在してるんだ。そのせいか人当たりはいいけど気分屋、報酬依存因子が高いから褒められるのが好きっていう人が多いみたい
レオ:自分に自信があるようでいて、実は自信がなくて人目を気にする人とかはこのタイプかニャ?
味博士:急に具体的なの来たな!
「濃い味が好き!」はストレスの証?
味博士:さっきの辛味と、ほかに強い甘味や塩味といった濃い味もなんだけど、これらを好む人はストレスを感じている傾向がある。強いストレスを感じると唾液の分泌量が減るんだけど
レオ:緊張したときに喉がカラカラになるみたいな感じニャ
味博士:そうだね。唾液の分泌量が減ると味の感受性が落ちちゃうんだ。それでますます濃い味を求めるようになっていくっていう…
レオ:薄い味が好きな人は逆かニャ?
味博士:薄味の人は穏やかな人が多いと言われている。強いストレスを感じる程度が濃い味好きな人に比べて低いからかな
レオ:でも辛いものって無性に食べたくなるにゃ。味博士もたまに食べてるにゃ。激辛麻婆豆腐とか
味博士:男には辛さを追い求めなきゃいけないときがあるんだよ
レオ:(なにそれ)
味博士:濃い味のものばかり食べていると舌が濃い味に慣れてしまって薄い味を感じにくくもなるし、糖分や塩分もそのぶん高いから、肥満にもつながりがち。そういう観点から見ても、あんまり良くないね
レオ:「肥満の人は味覚を感じにくくなっている」や「肥満の人は自律神経の働きが低下している」という実験結果があることから考察すると、強いストレス→濃い味ばかり好む→肥満→自律神経の低下→痩せられないというマイナスなフローチャートに突入する恐れもあるニャ
味博士:そんなときにオススメしたいのが「味覚リセットダイエット」だよね
レオ:急にCM臭がしてきたニャ。次にいくニャ
猫舌の人は穏やかな性格
味博士:猫舌の人は穏やかでのんびり屋の傾向があるようなんだ。これはもしかしたら自己暗示かもしれないけど
レオ:どういうことニャ?
味博士:猫舌の人は、熱い料理なんかだと猫舌じゃない人に比べて食べる速度がどうしても遅くなるじゃない?そうするとどうしても食べ終わるのが最後になったりする。結果、「自分は食事速度が遅い=のんびり屋」って無意識のうちに思い込んで、それを繰り返すうちに本当にのんびりした人になったのかもしれないっていう
レオ:逆に言うと猫舌じゃない人のほうがせっかちな傾向になるかもってことニャ?
味博士:そういうこともあるかもね
レオ:でも食べ物はゆっくり食べたほうが良いニャ〜。とくに重要なのは咀嚼回数で、「よく噛む人は太らない」っていう調査報告もあるニャ
味博士:よく噛んでゆっくり食べると唾液の分泌も増えて、味を感じやすくなるしね。薄味でも満足できるようになることで結果、太りにくい体を作ることもできる
レオ:咀嚼回数はエネルギー代謝にも関係しているニャ。冷え性にも良い影響を与えるみたいニャ
味博士:さっきから詳しいね…
レオ:学習したニャ
味博士:他にも、野菜が嫌いな人はイライラしやすいっていう傾向もあるみたい。ミネラルといった栄養素が不足して情緒不安定になっている可能性があるっていう
レオ:野菜ジュースはうつ病に良い影響があるらしいしニャ
味博士:さて、こんなところかな?
レオ:味覚から簡単にできる性格分析、みんなもぜひお友達やパートナーに「好きな味は?」って聞いてみるニャ。もしかするとその人の隠れた一面が見えるかもしれないニャ〜