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「シャンパン=白色」は実は間違い!シャンパンの本当の定義とは?

「シャンパン=白色」は実は間違い!シャンパンの本当の定義とは?

シャンパン=白色ではない?!

お祝いごとでよく飲まれる「シャンパン」というと、どんなものを想像しますか?「白で発泡しているワイン」、少し踏み込むと「シャンパーニュ地方でつくられたワイン」と思っている方も多いのではないでしょうか。

このように、「白で」「泡で」「シャンパーニュ地方で生まれたワイン」のなかには、確かに「シャンパン」に分類されるものも多いです。しかし、実はそれ以外のものもあるんです。

シャンパン○×クイズ

突然ですがここでクイズ。以下に挙げる4つは、正しいでしょうか、間違っているでしょうか?

1. シャンパンは全て白ブドウを使っている
2. シャンパンは全て泡があり、スティルワイン(発泡しないワイン)は存在しない
3. シャンパーニュ地方で作られたワインは全てシャンパンである
4. シャンパーニュ地方以外で作られたものも「シャンパン」と呼ばれるものがある

正解はこちら。

1. × 黒ブドウを用いたシャンパンもある
2.  シャンパンをつくる条件の1つである「シャンパーニュ方式」は必ず泡が発生する
3. × シャンパーニュ地方でも、シャンパーニュ方式でつくられたものしか「シャンパン」とは呼べない
4. × シャンパーニュ地方の特定の土地以外でシャンパーニュ方式でつくったとしても、「シャンパン」とは名乗れない

シャンパンの定義とは

シャンパンに使われるブドウは、「ピノ・ノワール」「ムニエ」「シャルドネ」の3種が基本です。そのなかで白ブドウであるのはシャルドネだけ。ほかの2つは黒ブドウに分類されます。栽培面積はピノ・ノワールが約40%近く、ムニエが約33%。白ブドウであるシャルドネの栽培面積は30%以下なんです。また、これらのブドウをブレンドして作られる「ロゼのシャンパン」も存在します。

シャンパンは「シャンパーニュ方式」という特定の手法でつくられたもののみに与えられる呼称。同じシャンパーニュ地方でつくられたものでも、この手法をとらないスティルワイン(泡ではないワイン)の場合は、「シャンパン」ではありません。

またシャンパーニュ方式を使ったとしても、この特定の地域以外でつくられたものは「シャンパン」という呼称を使うことはできません。同じフランスのたとえばボルドー地区で、シャンパーニュ方式を使って作られたワインがあったとしても、それは「スパークリングワイン」であって「シャンパン」ではないのです。

このように、シャンパンには厳しい条件が課せられています。そのため、高額になりがちです。その分、ネームバリューはあると考えて良いでしょう。

ただ、「シャンパンよりもスパークリングワインの方が不味いか」と言われるとそうではありません。スパークリングワインには、シャンパンより優れた味わいを持つものやコストパフォーマンスのよいものも多数存在します。「人に贈るものはシャンパン、自宅消費分はスパークリングワイン」と分けてもいいですね。

参考:
「ワイン辞典(学研パブリッシング)」P134-135

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