未来は「大トロはオレオガスタスがおいしいね!」になるのかも?脂味の真偽は

未来は「大トロはオレオガスタスがおいしいね!」になるのかも?脂味の真偽は

第6の味覚「脂味」はウソ?ホント?

味覚においては基本5味として甘味・旨味・塩味・酸味・苦味がありますが、実はこれ以外にも「第6の味覚」の候補がいくつか出ています。

アメリカ・パデュー大学栄養学科の研究者が発表した第6の味覚が「脂味」。脂味以外にも、こく味、カルシウム味などが提唱されています。

そんな脂味ですが、実際に第6の味覚になりえるのでしょうか?脂味とはどういうものなのかなど、改めて振り返ってみましょう。

脂味に鈍感な人は肥満になりやすいらしい

従来の研究では脂とは味ではなく「食感」として扱われてきました。脂肪分をプラスすることによって、クリーミーになったりしますよね。この特徴ばかりが先に来ていましたが、上記で紹介した同大学の研究、調査によって「脂も味として判別することができる」という結果が出たのです。ちなみに脂肪酸の味はあまりおいしいものとは言えないよう。

また同大学ではこの脂味に対して、敏感な人と鈍感な人がいることにも言及しています。脂味に対して鈍感な人は、過剰に脂分を摂取してしまうことから肥満になる恐れがあると指摘。この推測から脂味の研究を進めていくことによって、肥満による生活習慣病などの改善方法の模索なども掲げています。

論文内ではまだ認められたばかりの、日本人には馴染み深い「旨味」を前例に、脂味に関して「Oleogustus(オレオガスタス)」という名前を提案。「オレオ」は脂を示し「ガスタス」は味を示すのだそう。日本で発見された旨味は、海外でも“umami”として通じています。もしも脂味が認められれば、日本でも「オレオガスタスたっぷりでおいしい!」なんて会話が聞こえてくるのでしょうか。

脂味は味覚と認められるのか?


現状「味覚」として認められるには、ざっくり分けて3つの条件があります。知覚を決定する「受容体」の存在、識別が容易であること。それから万人に受け入れられるものであること。最後に、何らかの心理的反応を促すものであること。

識別や心理的反応は満たしているようにも感じますね。やはり第6の味覚として決定付けられるには、受容体を発見することがキモになるのでしょう。脂味以外にも第6の味覚ではないかといわれているほかの味候補と同様、受容体の発見を待つことになるようです。

参考:Oleogustus: The Unique Taste of Fat | Chemical Senses | Oxford Academic

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